組織と天才
ルールは組織の不利益を避けるためにある。あるいは部分的には組織の利益を最大化するものだ。
しかし、平等の名の下に機械的にルールを適用することで、機会損失が生まれる。すなわちルール制定の意義に反する結果となる。
この問題の回避には、強権を持った天才の存在が不可欠だ。これ以外にルール適用のパラドックスを回避する方法はない。
天才自体は世の中にたくさんいるが、天才に強権を与える組織が余りに少ない。
成り上がった組織は、いつも少数の天才によって為されたものだが、いずれルールが整備されて普通の組織となった暁には、天才の居場所はなくなっている。そこからが組織の没落の始まりだ。
あらゆる組織は、恐らく少数の良識ある天才によって運営されるべきだ。
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