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【WSET diploma対策】WSET diplomaは難しいの?(日本人の合格率から考える)

WSET diplomaの日本人の合格率について考えてみましょう。

Diplomaの合格率

WSET diplomaは各試験で不合格になっても、何回でも受験することが出来ます。3年間たつと3万円くらいの更新料を要求されますが、その更新料を払っていれば、何十年かけてもよいのです。先日、10年かかって合格したという方がいらっしゃいました。ですから、本当の意味でWSET diploma不合格というのはいないのです。更新料を払わなければ、その時点で終了となります。

Caplanの方に聞いた話では、更新料を払って試験を受験可能なcandidateは、現時点で、300名くらいいるようです。しかし、その中で、試験にチャレンジしているアクティブな人は100名くらいとのことです。こういう制度ですから正確な合格率は計算できません。

しかし、毎年の入学者と毎年の卒業生からの合格率の推定値は計算が出来ます。Caplanでは、毎年、100名程度の方がcandidateになります(オンラインコースで人数がわかる)が、毎年の卒業式でDiplomaを授与されるCaplanの卒業生は10-30名の間、平均すると20名程度です(Caplanの受験生での卒業生数は、2024年は22人、2023年12人、2021年は11人、2019年は30人)。したがって、おおよそですが、合格率は20%程度になります。2019年にカリキュラムが改訂される前はもっと難しかった(合格者は毎年数人でした)と思うのですが、オンラインコース、教科書が整備されたことで、超難関というわけではなくなったと思っています。

各試験の合格率

もう一つの合格率の推定の方法として、各試験の合格率がExaminer"s Reportに発表されているので、それも参考になります。たとえば、近年で言うと、2021-2022年にかけてのD1は79%, 、D2は70%、72%、65%、D3のTheoryは50%、57%、Tastingは93%、79%、D4は67%、65%、D5は68%、76%、D6は91%となっています。これを見ても、D3のTheoryは分量も多く半分程度しか受からない最難関だと言っていいと思います。一方、D3のTastingやD6は落ちる人の方が少ないです。

ただし、この合格率は全世界の受験生の合格率で日本人の受験生の合格率ではありません。たとえば、D1試験の合格率はExaminer's Reportを見ると70%程度になっていますが、Caplanの日本人の合格率は50%を下回っているそうです。

僕の印象では、Diploma申し込んでも、1割くらいの人はD1試験すら受けずに脱落します。残り9割がD1を受けますが、日本人の合格率は50%を切るくらいなので、そこから、なんとかして這い出そうという人と、あきらめてしまう人に分かれます。また、D2、D4,D5もそれぞれ形式が異なる試験ですからなかなかクリアするのは難しく、D3を受けるにたどり着く人が全体の30%程度。そして、Diplomaをクリアする人が10−20%という印象です。

まとめ

日本人のWSET Diploma合格率は20%くらい。超難関とは言えないけれども、平均すると2-3年の勉強を続ける試験としては、結構、難しい部類の資格試験と言えると思います。

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