【WSET diploma対策】D3試験対策でしたこと
D3試験はラスボス
D3試験は、WSET diplomaの試験の中でも最も難関で、最後に受ける人も多いことから、ラスボスとも言われています。D3の教科書は600ページあり、D1 200ページ、D2とD4とD5はそれぞれ100ページ前後出あることを見ても、範囲は膨大です。WSET diploma試験全体の50%の配点が割り当てられています。
教科書を7週
はじめは2023年10月にD3を受けようとして、2023年7月から2ヶ月くらい真剣に勉強をしました(300時間強)。このときは、教科書を3週くらいしました。ただ、10月に本業で新しい役職に就き、試験どころではなくなったので、半年延ばすことにして、しばらくD3の勉強もお休みしていました。その間に、不合格になった、D5を1月の試験で拾い直し、真剣にD3試験の勉強を再開したのが、1月末。そこから3ヶ月あまりD3の勉強をしてきました。
教科書4週目は普通に1ヶ月近くかかって読み直したのですが、深く理解できておらず、あんまりやりたくなかったけど、5週目ではまとめみたいなものを作りました。ただ、結論的に言えば、あんまり役立たなかったかなと、残り1ヶ月となったところで、産地のスペルとか細かい知識がほとんど頭に残っていなかったことに焦りを感じ、6周目はアウトプット中心に1ヶ月で読み直しました。6周目がおわって、試験まで残すところ5日間。ここから、ひたすらMemorizationを中心におこないました。教科書をみないで、産地を全部かき出し、それぞれで作られている品種や、気候やワインメイキングの特徴などを書きだし、教科書で確認することの繰り返しです。
過去問の分析
2019年にカリキュラムが変わってから2023年10月の試験までを見てみると、どの地域もまんべんなく、あんまり重なりがなく出題されています。たとえば、マイナー国である中国も出題されています。同じ問題は出ないように思いつつも、すでに、ほとんどの地域が出題されている(出題されていないのはボジョレーやニューヨークなどそれだけでは問題が作れなそうな地域ばかり。フランス南部やフランス南西部、北ローヌあたりは出てもいいかもしれない)ので、同じ地域が違う角度から出題される余地もあるようにも思います。
ということで、Examiner's reportに掲載されている問題と解説を見ながら、教科書的にはここも大事だから出るかもなと、自分で予想問題みたいなものを作って、知識を確認していきました。
メンタルの維持
D3の勉強は果てしないので、モチベーションを維持して、メンタルを健全に保つことが重要だと思います。僕も最後の1ヶ月は、平日5時間、休日10時間のペースで勉強をしていましたが、休日は毎週のように良い天気で、こんないい天気の中で家にこもって勉強しているって人生の大事な物を失っているのではないかと思うようになり、かなりストレスがたまり、これがあと1ヶ月続いたらメンタル不調を来すのではないかと思ったほどです。
ワインがdiploma勉強の最大の敵
最後の1ヶ月で一番気をつけたのは、体調の維持と睡眠時間をしっかりとるということです。まず、最後の1ヶ月は、外に飲みに行くことはやめました。外で飲むとどうしてもたくさんの量を飲んでしまいます。当然、帰ってきてから勉強など出来ませんし、場合によっては、次の日にも響きます。一方で、ワインを飲まないとしてしまうと、それもストレスがたまってしまう。ということで、毎日、家での夕食に合わせて2杯くらい飲んで、早めに22時頃には寝て、朝5時くらいから勉強するという生活をしていました。本当は、トレーニングは週2回続けたかったのですが、最後の2週間はお休みしました。
準備は万端か?
準備は万端かと聞かれれば、まだまだというのが正直なところ。産地や品種はほぼきちんと覚えていますし、特徴的な気候や土壌、ワインメイキングはおおよそ書けると思うのですが、各産地の収量制限の値や降雨量、標高などの細かい数字はうろ覚えです。こういうのが正確に書けないと、よい点はもらえないとExaminer's Reportにも書いてありますが、そこまでは準備はできていません。
でも、総計820時間をこえる勉強をしてきましたので、自分を信じて頑張ってこようと思います。