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私が夫婦別姓を選んだ理由

日本人の私とカナダ人の夫は、モントリオールの裁判所で婚姻を認められた夫婦である。

公式な結婚証明書もある。そこに書かれている私の名前は旧姓のまま。
そう、私達は選択的夫婦別姓なのである。

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カナダのケベック州は夫婦別姓が基本。子供は両親それぞれの苗字をくっつけたものになる。夫、または妻の姓に揃えたい場合は、3ヶ月以内?に申請書の提出が必要だ。
どうしても夫の姓を名乗りたいという気持ちが私になく、夫も妻が自分と
同姓であるべきと考る人ではなかったので、私達はケベック州の法律に従った。理由は実にシンプルだけれど、私達自身で選択した結果だ。
海外に行く時は念のため結婚証明書を携帯しているが、提示要求されたことは今までに一度もない。

日本の戸籍上はどうなっているか?
モントリオールの裁判所での婚姻後、必要書類を添付した婚姻届を日本領事館に提出。この婚姻届の用紙は日本で使用されているものとは違う。
提出した書類を元に新戸籍が作成され、筆頭者に私の名前、婚姻相手として夫の名前がカタカナで記載されている。

私の姓を夫の姓に変更できたようだけれど、日本とカナダで統一することに決め申請しなかった。
私の名前は今も結婚前のまま。だからと言って、既婚者意識が薄いとか、
夫婦仲が悪いということはない。私達は家族だ。

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選択的夫婦別姓制度が遅々として進まない日本。

そんな中、自民党は10日、選択的夫婦別姓制度を議論する男性議員だけで構成されたワーキングチームを設置すると発表。

下村博文政調会長は10日の記者会見で「ニュートラル(中立)な方に幹部になってもらった」と話し、女性議員が論点整理に加わらないことに理解を求めた。党内や国民の間に多様な意見があることを踏まえ「拙速な議論はしない」と、期限を設けずに検討する考えを示した

この問題をスピーディーに解決する気が感じられないし、女性の意見が反映されることもないだろう。

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日本人夫婦の90%以上の妻が夫の苗字に改姓している。だから、良い悪いは別として日本独自の慣習と言える。

ただ、今ここで議論しているのは選択的夫婦別姓制度であって、強制的夫婦別姓制度ではないのだから、同姓にしたい人まで別姓にする必要はない。
選択肢が増えるだけの法案である。
すでに多様な意見があるならば、選択的夫婦別姓にしてもよさそうなのに、
なぜ他人にまで強制的に夫婦同姓にさせたいのか?
本当に不思議でしょうがない。

夫婦別姓になると、”家族の団結が薄まる”や”子供が不安を感じる”と言われているが、これらの問題は同姓でも起こるので反対理由として十分とはいえない。離婚率が増加するかどうかは、やってみないと誰にもわからない。

反対意見に共感できないので、エンパシーを使って選択的夫婦別姓反対者の視点に立って想像してみたけれど、理由が弱いので残念ながらどうしても
理解できなかった。

選択的夫婦別姓を選んだ私達。今のところ上手くいっている。
ひとつの例として参考にしていただければと思う。


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