【Mlog.13 モンテッソーリ教具って何?】
モンテッソーリ教育には、教具と呼ばれる道具があります。モンテッソーリ園を見に行ったことのある人なら、目にしたことがあるのではないでしょうか?
「教具って、おもちゃのことでしょ!」と思っていませんか?
モンテッソーリアンとしてこんなことを話してしまうと、怒られてしまうかもしれませんが… 笑
教具とおもちゃは、単純に呼び方が違うだけだと思っています。
モンテッソーリ教育の教具と、フレーベルの恩物というものとで比較し、最後に2つのものとおもちゃの違いについてお話ししますね!
子どもが遊ぶものに、教具や恩物など名前がついていると、いかにもすごいもの!と思って手がでない方もいるのではないでしょうか?
2つの特徴は、
モンテッソーリ教具は、子どもの発達段階に合わせた本物(木やガラス、陶器など)の道具で作られたものです。一つひとつの教具には、目的があって(子どもからすると、教具からの挑戦状のようなイメージです)、それをクリアしたり、繰り返し行うことで、長い時間の集中を促してくれる特徴があります。
0-3歳と3-6歳とまたそれ以降で、使用する教具が変わるという特徴もあります。
恩物の特徴として、
子どもの想像力を引き出すものとなっています。第1恩物から第20恩物まで種類があり、みなさんが子どもによく買う「積み木」は、フレーベルの恩物が原点になっています。
少し特徴から離れますが、フレーベルという人は幼稚園を作った人なのです!
「倉橋惣三」という人が、フレーベルの考えを取り入れて、日本の保育方針を切り替えた人物なんですよ!
みなさんのよくいう「おもちゃ」。実は、「恩物」が原点になっているということなのです。
(「フレーベル 恩物」などで調べてみると、見たり使っていたりするものがあると思います)
歴史の話にもなりましたが…
教具=モンテッソーリの考えた、一つひとつに目的があるもの
恩物=フレーベルの考えた、おもちゃの原点となっているもの
ということがわかったのではないでしょうか?
一つずつ紐解いていくと、モンテッソーリ教具は、おもちゃではないのです。
モンテッソーリ教育で子どもたちが教具を使って活動することを、「お仕事」と呼びます。子どもにとっての仕事は、遊ぶことという考えから呼ばれています。
モンテッソーリ教育の教具とフレーベルの恩物、そしておもちゃについて簡単に違いについてお話をしましたが、共通している思いもあります。
日本の幼児教育現場では、フレーベル式の園が多くあるため、モンテッソーリ教育の園をみると驚く方が多いです。
「こんなふうに育って欲しい!」という思いは、行動しないと育ちません。また、その行動も意味のあるものではないと育ちません。
「我が子にあったものは何かな?」と考えるきっかけになれたら嬉しいです。