ポジティブに「諦める」
「諦める」の本来の意味は、「明らかにする、詳(つまび)らかにする」ということ。「諦める」時は、明らかになった事実をしかと認識し、納得してポジティブに受け入れるようにしたい。
以前、ネットフレンドに教えてもらい、自分でも調べたことがあるのだが・・・、
今は、「諦める」という言葉は、主に「仕方がないけど途中で投げ出す、未練を残しつつやめる」という、ネガティブな意味で使われている。
しかし、言葉の源を辿ると、「詳(つまび)らかにする、真実やありさまを明らかにする、丸裸にする」というのが本来の意味なのだそうだ。
「冷静に事の本質を見極めた結果、断念する」のであれば、本人が事の次第を納得して受け入れ、自覚した上に「諦める」のだから、スッキリと「諦めがつく」ということになると思う。それが「ポジティブな諦め」。
他方、願いが叶わないから、何度アタックしてもダメだから・・・、という単純で表面的な理由だけで後ろ髪引かれつつ「諦める」のは、モヤモヤが残ってしまい後味が悪い「ネガティブな諦め」。
「諦める」に至るまでのプロセスが大切なのだと思う。そして、願いが叶わない理由を「詳らか」にしておけば、もしかして次回リベンジの際に、再度「諦める」ことを避られける可能性も大きくなると思う。
この先、歳を重ねていくと、いろいろな場面で「諦める」ことを迫られる機会が増えてくると思う。その時は、慌てず焦らずポジティブに対峙できたらと思う。
時として、「まぁ、歳だから仕方無いねぇ〜」の一言で済んでしまうかもしれないが(これは、ネガティブを超越している?)、「後悔てんこ盛り」とならないように、「往生際が悪い」とならないように、平静に詳らかに受けとめていけるように心がけたい。