海外就職と語学
今はそんなに海外目指す人いないよ、と海外暮らしを経験していた友達に言われたことがあったので、あまり需要がないのかなと思っていたのですが、noteで海外目指す方の記事も時々見かけるので、海外就職という部類の記事を書こうかなと思います。
これから海外目指す人の役に立てばいいなぁと思っています。
最近では海外で仕事をするというハードルが、以前よりも下がってきている気がします。
ワーキングホリデーで海外の企業で仕事をする手もありますが、最近だとエストニアが1年有効のノマド向けのビザを導入したようで、雇用主がエストニア国外であり年収額基準などの条件付きではあるものの、年齢枠のない選択肢も広がってきています。
自分の場合、(海外)現地企業に就職するということが、一つの目標でした。モントリオール(カナダ)で数社働いてきた・働いている経験から、今回は語学と海外就職という観点から意見をお伝えしたいと思います。
海外就職のカギは語学ではない
海外就職を考える時、語学はもちろん重要です。現地の言葉でコミュニケーションを取らないといけないので、言葉ができないと仕事にも大なり小なり支障が出てくると思います。
ですが、コミュニケーションが取れればいいので、完璧に話さないとだめだ、ということとは違います。言葉を仕事とする場合、例えば翻訳業や通訳業などであれば、もちろん高い語学力は必要です。それとは違い、技術職や一般職であれば、語学力で多少劣る点があっても技術面で補足することも可能です。
なぜこんなことを言うかというと、海外で働きたいと考える時に、資格勉強にばかり注力を注ぐ人がいるからです。
TOEICや英語検定、仏語検定ほか、言語別にいろんな資格を日本で受験・取得できます。こういった勉強は、語学力アップするには大変有効だと思います。点数で実力が可視化できるし、英語圏の例えになりますが、TOEICで勉強した表現が実際の勤務でもそのまま使われていることもあるので、実践で助けになることもあると思います。
ただ、ある程度のレベルになれば、資格勉強より会話力に集中し、同時に仕事の技術を磨く方が海外就職には強いと思います。
語学勉強の指標で資格取得はいいと思いますが、海外就職を目指すのであれば、資格目的だけの勉強は卒業しましょう。
語学資格は参考にされない
モントリオールでの例にはなるのですが、自分も当初は語学力を示すためにTOEICや英検・仏検といった情報を履歴書に記述していました。
ただ、現地企業ではほとんどの人がそういった資格については知らないので、特にアピールになることはありませんでした。
日本でも同じだと思います。例えば、JLPT(日本語能力検定)が2級ですと言われた場合に、日本語教師をされている方であればピンとくると思いますが、ほとんどの人には2級がどの程度のレベルか分からないと思います。語学資格よりも、面接などで本人と会話をし、コミュニケーションがとれるかを試すと思います。
それと同じで、海外の企業側はこちらの語学力を知りたいのではなく、どの程度仕事ができるかを知りたいのです。なので、コミュニケーションが取れることが前提になります。
(繰り返しになりますが、完璧な語学力を求めているのではありません。)
更に、英語圏の場合、多くの外国人が英語を話すため、コミュニケーションは取れて当たり前ということで、会社側は履歴書を受け取る時点で、ある程度のコミュニケーションは取れるものだと考えているかもしれません。
日本と同様、海外でももちろん仕事面接があります。その場で確実に自分の言いたいことが言えるか、企業側の質問に答えられるか、が重要になるため、会話力向上こそが成功に繋がるのではないでしょうか。
経験上モントリオールの事しか言えませんが、北米や英語圏であれば、ある程度当てはまるはずです。
実は、自分の履歴書から語学資格について削除するようになった出来事がありました。
英文履歴書には決まったフォーマットがないので、自分なりに工夫が可能なのですが、なんとか1枚に収めたかったこともあり、何度も練り直しながらAdobeのイラストレーターで苦労して作成したものでした。
面接に呼ばれ、緊張しながら会社の会議室で面談していました。自分の履歴書を見ながら、会社側の人(後の上司)から「この資格はなに?」と聞かれ、英語能力についての検定ですと答えたところ、「ふーん」と一瞬でスルーされたことがありました・・・。
取得にも履歴書記述にも苦労した語学の資格とは、この日でオサラバしました。
会社側が求めているのは語学力ではなく、自分の仕事能力や技術に注目しているのだと気付いてからは、語学資格ではなく、どの言語でコミュニケーションが取れるか(native, advance, intemediate, beginnerなど)を自分なりに判断して記述しています。
(補足ですが、過去1回だけ「すごいねこれ」と言われた検定試験がありました。それは国連英検です。国連という名称のおかげでしたが、履歴書選考で多少目を引くかもしれません。)
日本語が使えるかどうかに頼らない
海外就職や海外永住を目指してる方は、どのように仕事探ししますか?
先ずは現地へ向かう人もいれば、日本で仕事を探す人もいるかと思いますが、やはりネット検索だと思います。
ネット検索で自分が過去職探しをしていたとき、Japaneseというキーワードを利用していました。やはり、日本語が利用できた方が自分には利点になるはずだ、と考えていたためです。
もちろん、それで仕事が見付かることもあったし、自身の武器・利点として利用可能なのですが、技術を持っているいる人の場合は、Japaneseなどのキーワードは外して職探しをされたほうが仕事が見つかり易いかもしれません。
Japaneseという枠を設けることで、仕事のヒット数も下がってしまうし、自信のなさがそこに出ている気もします。メンタル的なことですが、就活で無意識に弱気な自分自身を作ってしまうかもしれません。
経験上、Japaneseを除いて勝負した方が、良い結果に結びついている気がします。
憧れが大都市であればあるほど、競争率も高い
大都市への憧れが強い人もいるかもしれません。自分も過去に、パリの方が日本人としての需要があるのじゃないかと考え、実際にヨーロッパで働いていた人に尋ねたことがありました。
その当時言われたのは、確かにパリのような大都市には日本人は多いし、需要もその分あるかもしれないけど、それと同時に英語・仏語・日本語もできて、更に仕事も出来る人も集まっているんだよ、と言われ納得したことがありました。
日本人が多い場所であれば、日本人というクライテリアで仕事を探すことも可能かもしれませんが、それだけ競争率も高いというのも知っておいた上で準備を進め動いたほうが、就職プランに役立つかもしれません。
今後リモートワークが増えると予想されることもあり、世界での働き方も変わっていくかもしれませんが、渡航が不可能な今の時期でも準備を進めることは可能です。
自分の憧れる街で、自分の職業であればどのぐらいの需要があるか、どんな働き方がされているか、一度検索してみてはどうでしょうか。現地の言葉で求職情報を探すのも、語学勉強に繋がりますよね。
他にも色々と参考にしてもらえそうなこともあるので、時期をみて投稿したいと思います。
また、質問などあればお気軽にメッセージください。経験上の範囲でしかお答えできませんが、何か役に立てればうれしいです。
P.S.
海外に興味がある人は、いろんな人の経験談を読んで・聞いてをした方がいいと思います。海外生活をするのに、これが正しいなんてないんです、実際。だって、国も文化も考え方も全く違うんですから。世界は広い!
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