海外でNoを丁寧にはっきり言いたい時の魔法の表現
「Noとはっきり言えない日本人」というフレーズ、聞いたことありませんか?
自分の場合、中学の英語の授業などでもYes・Noをはっきり言いましょうと言われていたし、テレビなどでもよく聞いたフレーズでした。
Yes・Noをいう場面は様々ですが、旅行中などにも使えそうなNoの言い方をここで一つ紹介します。
Noとハッキリ言って、不機嫌にさせてしまう人
自分の知り合いに、Yes・Noをかなりハッキリ言う日本人の方がいます。
日本語で話をする限りあまりそうは感じないのですが、その方が英語や仏語を話すとき、普通に話しているのにキツく(攻撃的に)聞こえます。
お店などに入って何かを勧められたら、その方はハキハキとNOと言います。ただ、NOの言い方がキツすぎるのか、時々イラっとされたり敵を作ってしまったりしているようです。
モントリオールでも、観光客だろう人だと思うのですが、同じように店員さんやレストランのウェイター・ウェイトレスさんたちを、少しイラッとさせている場面を2回ほど見かけたことがあります。
この観光客の人は、おそらく英語があまり話せず、でもハッキリYes・Noを言いたかっただけだと思うのですが、Noとハッキリ言い切っていました。
Yes・Noをはっきり言いましょうと教えられたのに、どうして不機嫌にさせてしまうのでしょうか。
少し言葉が足りていないだけ
実は、答える時にNOだけになってしまっているんです。日本語だと「結構」「いらない」と、ぶっきらぼう言い切っている感じかもしれません。
英語の授業などでも習ったと思うのですが、No Thank You 「いいえ、結構です」が正しく丁寧です。
よくある場面だと、カフェでコーヒーのおかわりを聞かれたり、お水を注ぎ足してくれる場合に、Noというのは間違いではないのですが、少し失礼な印象になることがあります。No Thank You と言えば、問題ないです。
また、レストランであれば、ウェイターさんからアルコール類など勧められた場合に、Would you like a glass of wine? (ワインはいかがですか?)
と聞かれて断りたい時は、No thank you と答えればバッチリです。
海外旅行で英語や現地の言語を話さない人の場合、極力コミュニケーションを少なく済ませようとする人もいるかと思います。
愛嬌がある人の場合は、Noだけでも笑顔や雰囲気で相手に印象よくすることができていると思いますが、自分のように人見知りする人などは、Thank Youを付け加えるだけで少し印象が変わるので、是非知っておいてください。
さらにもう一歩丁寧に言いたい場合
これは、丁寧に断りたい日本人の感覚に近いのかなと思うので、知っておいても悪くないと思います。
実体験だけで習った表現で、テキストなどには載っていなかったと思います。(こういうのは、おそらく旅行や留学などでしか学べないのかも。)
No(,) thank you, but it’s kind/nice of you.
日本語にすると、「いいえ、結構です。でも親切ですね(ありがとう)。」というニュアンスになると思います。
自分が実際に使う場面は、買い物中、手に色々と持っている状況で店員さんが「カゴご利用になりますか?」と言ってきてくれるような場合です。
No, Thank you で済ませる場合もあるのですが、かなり感じよい店員さんなどには、It’s kind of youと加えて返答しています。
また、メトロ・地下鉄などで席を譲ろうとした時に、「次の駅で降りるから大丈夫よ。親切ね。」ということで、No, thank you. It’s kind of you. と言われたこともあります。
同じような場面で、老夫婦がお礼を言うのにThank you, It’s kind of you. (ありがとう、親切ね) と付け加えている光景を見たこともあります。
このように、It’s kind/nice of you.と付け加えると、相手の行動が親切ですねという意が加わって、結構ですと単に言い切るよりも丁寧な言い回しになります。
前述のカフェやレストランの例であれば、No Thank You で十分ですが、何か親切にしてくれているのに「断りたいけど断りにくいなぁ〜。失礼かな〜。」と感じる場合には、このように言ってみてはどうでしょうか。
ただし、愛嬌が全くない人がサービスしていることもよくあります。そんな場合は、自身の言葉や態度が悪かったのではなく、単に感じが悪いだけの人なので、あまり気にされないように!笑
余談
丁寧に言う、ということに関連するのですが、フレーズを長くするだけでその分丁寧になる、ということがあります。
どこで誰から聞いたのか覚えていないのですが(仏語の授業だったのかな)、なるほどと思いました。
例えば、「そこの塩をください」と言う文章があれば、
Please pass me the salt.
Could you pass me the salt?
Could you please pass me the salt?
など、文章が長くなればなるほど、徐々に丁寧になることがほとんどです。
これはフランス語でも当てはまるし、日本語でも当てはまるはずです。
ありがとう
どうもありがとう
ありがとうございます
どうもありがとうございます
といった具合です。日本語の場合丁寧語も混ざるので、文法的な説明は少し変わってくるのですが、長くなればなるほど丁寧な感じがより増大していくのがわかると思います。
英・仏・日に当てはまるので、おそらく多言語でも言えるのではないかな、なんて思っていますので、別言語を話す方も一度比べてみてください。(この法則って多言語にも当てはまるのか、ちょっと知りたいかも。)
Yes・Noをハッキリ言うのは大事ですが、それと合わせて、少し表現を増やしておけば、より楽しく海外旅行や海外生活ができるかもしれません。
ちょっとした豆知識でした。
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