どんな経緯で海外に出たかと、海外生活10年以上経って思うこと
2005年頃、カナダ・ケベック州のモントリオールへ初めて留学をし、生活拠点をこの地にすると決めて以来、在住歴も約15年になりました。
40代半ばになろうとする自分が、過去にどうして海外に出ようと思ったか、そして今どう思うのかを振り返ってみました。
海外へ出た理由
先ず、簡単に要約すると、
→英語でコミュニケーションを取れるようになりたい
→色んな文化背景の人と働いてみたい
→海外の会社で勝負したい・海外拠点の生活をしたい、
→あわよくば国際結婚したい
というような感情の流れです。
語学に興味をもった切っ掛け
高校までは吹奏楽に没頭し、音楽の事しか考えてなかった自分が、18歳で高校卒業後の進路に選んだのが、英語を専門的に勉強できる学校でした。情熱の矛先が音楽から英語にシフトした時だと思います。
選んだ英語の学校はクラス単位制だったのですが、周りがみんな英語に興味ある人ばかりだったので、英語に情熱を向けるのも自然な感じでした。英会話にはほぼ触れてこなかった自分ですが、クラスの1/3はソコソコ英語で会話できるという、自分にとっては衝撃的なクラス。
初めての授業で、出欠を取るのに英語で名前を呼ばれて、Yesと答える事に唖然としていた自分がいたのを覚えています。
海外生活経験なしで学生から社会人へ
無事卒業し、社会人初めての仕事は、英語をとにかく使える会社に入りたいと考え、旅行業界に就職。
この時自分は海外留学もワーホリなども経験したことはなく、唯一卒業旅行として、オーストラリアに行った程度。
留学してみたいと漠然と思ったものの、海外に出て生活する勇気も自信も資金もありませんでした。
海外に全く興味のない兄がいるのですが、日本社会での働き方は絶対知っておいた方がいい、とアドバイスをくれたこともあり、25歳になったら海外に語学留学かワーホリで出てみよう、と曖昧なプランを立てました。
この頃から、徐々に留学に興味を持ち始め、留学体験や学校情報を集めていきました。語学留学よりも専門学校などの2年制の留学がしたいと思い始めたものの、体験談などを調べれば調べる程、自信がなくなっていたのを覚えています。留学知識は付くものの、友達作れるのかな、授業こなせるのかな、海外でよくあるグループワークとかでコミュニケーション取れるのかな、パーティーとか苦手だな等々。そう、自分は結構内向的で人見知りする性格なので、英語力以外の不安が加わりました。
旅行業は数年で辞め、英語とは関係のない仕事をしていたものの、英語の勉強は少しずつ続け、フランスにも興味を持ち始めたため、フランス語も週1で1年程習いました。
国際結婚にも憧れを持っていたのも事実です。実は外国人とも付き合ったこともあり、海外への興味は倍増していました。笑
留学を決意
気付けば26歳になっていたので、とりあえず語学留学をして自信を持って英語で仕事できるぐらいにしたい、仏語も勉強したい、ということで、モントリオールへ1年の語学留学を決意。専門学校への留学などは、この時点では諦めました。まだまだひよっ子で、自信も資金もなかったためです。
留学生活については、人見知りな性格のため多少損をするものの、恋愛をしていたこともあり、とにかくモントリオールでの生活が楽しく、このまま残りたいという気持ちでいっぱいでした。
ですが、ビザや資金の問題もあり、そう簡単に延期できるようなものでもありませんでした。日本在住のカナダ人の友達がいたので、相談したところ、一度日本に帰ってきて、本当にモントリオールでいいか数ヶ月冷静に考えてみな、とアドバイスをくれました。
彼は日本在住歴が当時10年以上だったので、海外滞在1年は、とにかく楽しい思い出ばかりが膨らむものだと知っていたのです。
海外就職への興味
一度日本へ帰り、熟考しました。この頃から少しずつ海外の会社に就職してみたい、という気持ちが芽生えました。違う国から来た文化背景の異なる人たちと一緒に働いてみたい、と。そして、海外を拠点に生活したいと。
実は、留学前まで、海外就職できるのはエリートコースにいる人、子供の頃から特別な教育を受けている人、特別な技術がある人だけしか手に出来ないもの、と思って生きていました。ですが、留学を終えた頃から、そんな考えは薄まり、とにかく海外の会社で働いてみたいという気持ちだけが残っていたため、ワーホリの制度でモントリオールへ戻ろうと決心。資金集めのため1年みっちり日本で仕事をしました。
そういえば、この頃自分は日記を書いて、感情の整理をしていました。日記を付けるという習慣はなかったのですが、この時だけは、自分の中で感情の整理をし続けていた事を覚えています。
行動を起こさず、「あの頃行動しておけばよかった」というような人生の振り返り方はしたくない、という心の整理が出来た時だと思います。1年後に目処をつけ、再びモントリオールへ戻り、その後個人移民へとシフトしていったという流れです。
自分が海外を目指した経緯は、ざっとこんな具合です。そして、15年程経った今振り返ってみて思うことはもちろんあります。思いの外文章が長くなってしまったので、続きは次回に!
海外に興味がある人や悩んでいる人へ、自身の経緯が少しでも参考になればと思っています。
P.S.
海外へ興味がある人は、いろんな人の経験談を読んで・聞いてをした方がいいと思います。海外生活をするのに、これが正しいなんてないんです、実際。だって、国も文化も考え方も全く違うんですから。世界は広い!
ですので、自分の心の整理をしながら進んでいく・計画を立てること、が重要なんだと感じます。