自分を変えたかったけど、変えられなかった
この夏、自分の中で一つ目標にしていたことが叶った。
たまたま紛れ込んだプロジェクトで、いろんな人を巻き込んで一つ作品を作った。
それをきっかけに沢山チャンスも貰い、いろんな人に出会うことができた。失敗もしたけれど、得られたものもたくさんあったと思う。
ただ自分自身が変わったという感覚は全くない。むしろ私は全然変わっていない自分にちょっとしたショックを受けている。
その企画はスランプ気味だった時に出会った。
自分一人で行う制作に行き詰まり、誰かと何かをすれば刺激になっていいアイデアが浮かぶんじゃないかと思った。
何かを行動すればすれば自分を変えられるはずだと考え、たまたま縁があって出会った企画に乗っかった。
あまりに他力本願な姿勢だが、人見知りの私にとっては勇気のいる大きな決断だった。
いろんな人に会った。素敵な人にも、嫌な人にも。
悲しかったり、しんどかったり、辛いこともあった。
上手く自分の考えを伝えることが出来ず、ヤキモキすることもあった。
一人じゃ見られない場面や景色を見た。
本当に豊かな経験ができたと思う。
でも結局自分自身は全然変われなかった。
経験こそが財産という話もわかるが、私にとってはその話とこの話は別物である。
相変わらず根暗だし、ビビリだし、自信は湧いてこない。人前で話すのも、人と喋るのもどちらも怖くて仕方がない。アイデアだってポンポンと浮かんでくることはない。
あまりに今まで通りすぎる自分に拍子抜けしている。
変わったのは周りが私を見る目だけ。私自身が光っているのではなく、急に外側にいる人からスポットライトが当てられるようになっただけだった。
でも、変わらなくてよかったなと思える自分もいる。
そう思えるようになったことが、変われたってことなのかもしれない。
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