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ライス🍚センター🍚梅干し-4
不思議なくらい、接点は同じ学び舎で過ごしたというくらいで。
でもあれだ、部署も同じ総務。
なんかよく分からないけど、お昼休みが終わると、あたしは両手を天に仰いで噴水のポーズをするみたいに伸びをする癖があって。
握りこぶしをオフオワイトの仕切板に向けていると、必ずどこからともなく背後に忍び寄ってそっと上から掌を被せてくる訳よ。
肩をビクつかせて後ろを振り返ると、唇の端を斜め上に向けた先輩が、そそくさと去って行く、みたいな、全く会話の無いやり取り暫く続いて。
ある日思い切って呼び止めて聞いたから、ややこしい事になっちゃうんだよね。
「先輩」
いつものように斜に構えたまま背を向ける先輩は「ん?」とだけ一音発して立ち止まったから、なんだこいつ、自分でカッコいい事でもしてるつもりか、それはイケメンに限るだろとかイラっとしながら続けてさ。
「毎日セクシャルハラスメントご苦労様です。法廷で会うつもりは無いので、ハンドクリーム買って下さい。割と高めの」
「なんで」
「毎日汗ばんだ先輩の体液を浴びていたら、私のか弱い第二関節が傷んできたからです」
「挨拶じゃん」
「あれはGoogle翻訳でも訳せないアニョハセヨですね」
「わーったわーった」
右手をヒラヒラさせて蝶の如く逃げて行く先輩は最後に一言、
「お前、意外と小さいな」
って、なんかちょっと私の真ん中を掴んで退室しやがったから、なんかもう。
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