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悶太
2020年2月2日 21:10
最近、よく風船を思い浮かべる。 穴の空いた風船だ。 途中から空けられた風船ではない。 空気の詰まった風船に穴を空けると破裂してしまうし、僕が描いているイメージとは程遠い。 どちらかと云えば、端から穴が空いていた不良品で、いくら空気を入れて浮かべようとしても、やがて穴から内容物が漏れて、萎んで地に落ちてしまう。 どこか耳障りで滑稽な音を立て続け、やがて原型を留めない。 あれに僕はよく似