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フランスの水漏れ問題(前半)自宅に滝が設置される。

筆者が住んでいるパリのアパルトマンは築130年だ。
コレは長期でパリに住んでいる人、フランスに住んでいる人なら誰しもが経験するであろう水漏れの話である。

引っ越してから暫く経つと、水を流すと少し漏れ出てしまう問題が発生した。
最初のうちは勢いよく流すと漏れるのでゆっくり流すようにしていたのだが次第にシャワーを浴びていると漏れ出てくる量が少し多くなってきた。
なので大家さんに連絡して

「水が漏れている。
けどまだ生活に支障が出るレベルではないので急ぎではないが直してくれ。」

と言うと、

「じゃあ明日行ってあげるよー!」

と言って来てくれる事になった。
筆者は仕事をしている時間だったので、大家さんに合鍵で入ってもらい直して貰うことになった。

仕事が終わり携帯を見ると大家さんから一言、

「すまん」

と、メッセージが入っていた。

すまん?

全てを悟った筆者が慣性の法則を無視して急いで家に帰ると水漏れが著しく酷くなっていた。
筆者の思考力も著しく低下した。
どうやら大家さんが直そうとしてイジったせいで水を使うと水が果てしなく止まらなくなってしまったようだ。
滝だ。
大家さんは筆者が気持ちよく心身の穢れを取り除くことができる環境作りのために自宅に滝を用意してくれたのだ。
大変ありがたい。
筆者のIQは現在4だ。
鳩と同レベルだ。

しかし調べていると水を使って漏れる時と漏れない時があった。
割合で言うと1:9で1漏れない。
基準がわからない。
ただどうしても歯磨きをする為に水を流したい。

仕方ない、オニバだ。
筆者の日頃の良き行いで貯めている運をこの1発に全て賭けようではないか。
筆者は開き直って水をオニバした。

水漏れの場所からゾウの噴水の如く水がオニバした。

水道の元栓をそっとオニバした。
食器も洗えない、シャワーも入れない、トイレも流せない生活へオニバだ。
滝修行から断水修行に変わった。
筆者のIQは現在2だ。

後半へ続く。

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