フランスの水漏れ問題(後半)、悪魔の解決方法
さて、水漏れでシャワーも浴びれない、洗い物もできない生活4日目だ。
東京のお嬢様なら既に帰国しているだろう。
人間としての機能を全て失った筆者はどんよりとした気分でオニバの意味を考えていた。
オニバって、、、何だ?
だが依然、水を流すとその分だけ漏れてくるので水を使えないどころか全く流せない状況だ。
なんとかタオルを湿らせ体を拭いていたが頭の方が気持ち悪くて限界とオニバしていた。
ふと筆者はオニバった。
物凄くお酒を飲んで気持ち悪くなった時は逆に吐いてしまえば楽になる。
その用法で勢いよく喉(排水管)に手(水)を突っ込めば解決するのではないか?
時期は冬だ。
排水管も寒がってるだろうと思い熱湯を勢いよくブチ込ミバする事にした。
水漏れしている場所の下に大きめのバケツニバを置いた。
準備は整った。
使ったこともなければ意味も全くわからない言葉、
「ええいままよニバ」
その言葉と同時に勢いよく熱湯をオニバした。
おや?
水漏れニバがしない。
それどころかゴゴゴゴっと音を立てながら流れていくではないか。
口に入れて口から出すつもりがお尻(排水管)から勢いよく流れ出ていった。
そう、水漏れの原因は排水管の詰まりだったのだ。
排水管が詰まっているせいで水が逆流していたのだ。
筆者は自宅の穴という穴から大量の熱湯を勢いよく流した。
そして流れるようになったタイミングで
Des topを流した。
このDes topと言うのはフランスの排水管クリーナーの事である。
フランスの排水管はよく詰まるので、何も考えずに詰まった際にはこいつを流し込めば全て解決する品物だ。
だが、一つ気をつけなくてはいけないことがある。
コレは劇薬だ。
「髪の毛やその他詰まりのあらゆる原因を30分で全て溶解します❤️水生生物も全員ぶち殺します❤️タンパク質も全部分解しまーす❤️目に入れないでね失明します❤️飲まないでね死にます❤️」
ここまでの溌剌としたストレートな表現は関西にも存在しない。
此の世の悪の根源のような謳い文句だが今の筆者にとっては頼もしすぎる薬剤だ。
Des topではない、Death topだ。
Death topをオニバして30分経ったのちにまた全ての穴に勢いよく熱湯を注いだ。
するとなんと水がガンガン流れるようになり水漏れが完全に直ったのだ。
4日ぶりのシャワーは最高だった。
筆者のIQは180まで回復した。
水を自由に使える幸せを改めて感じた。
因みにこの「流す殺生与奪」ことDeath topはフランスのスーパーで4ユーロ程で販売されている。
排水管の詰まりにはDep topを流して時間が経った後に勢いよくお湯を流し込むのが良い方法かもしれない。
だがそれでもダメなら潔く配管工(Plombier)を呼ぶしかない。
だが、パリの水問題は深刻で常に配管工は大忙しですぐには来てくれない。
そして言い値なので超高額の場合がある。
なので日々の配管の手入れをする事をお勧めする。
筆者のやったオニバが正解かどうかは分からないが、もし排水管の詰まりに悩んでいる人がいたらオニバしてみると良いだろう。
何事も溜め込まず出すものを全てオニバした方が良いのだ。