高血圧を自覚し、本日の大動脈瘤破裂の症例で思ったこと
つい最近、自分の血圧が高いことに気づき、生活習慣を見直すきっかけを得ました。しかし、本日の診療で扱った大動脈瘤破裂の症例を通じて、改めて血圧管理の重要性を深く痛感しました。では、なぜ高血圧が問題になるのでしょうか?
心臓から全身へと血液を送り出す最も太い血管、それが大動脈です。大動脈は体内で大きくカーブを描きながら、下に向かって枝分かれしていきますが、長年にわたって高い血圧がかかると、その壁に過度な負担がかかります。やがて弱い部分が膨らんで瘤(こぶ)が生じ、これが「大動脈瘤(りゅう)」です。ちなみに、川がカーブを描くと流れが速くなり、圧力がかかるように、血管のカーブ部分も同様に負担がかかりやすく、そこで血管が裂けることがあります。これが「大動脈解離」です。
通常、大動脈瘤は無症状のまま経過することが多いですが、血圧が高い状態が続くと、瘤にさらに圧力がかかり、最終的に破裂するリスクが高まります。大動脈瘤の破裂は非常に急激で、致命的な状態を引き起こすため、医師が介入する前に命を失うことさえあるのです。今日の症例でも、その厳しい現実を目の当たりにしました。
高血圧は「サイレントキラー」とも呼ばれます。自覚症状がないまま長い年月をかけて血管にダメージを与え、そのダメージが積み重なることで、突然の重大な合併症として現れることが多いのです。特に大動脈のように、生命に直結する血管では、血圧管理の重要性が極めて高いことを実感しています。
私自身、血圧が160台に達したことをきっかけに、健康管理を見直す必要性を強く感じました。日々、患者さんに血圧管理の重要性を伝えてきましたが、今日の症例を通じて、自分自身にも気をつけなければならないと痛感しています。
これからも、夢と健康の両立を目指し、「健康を通して夢を追いかけ、安心して仕事ができる」ことをサポートできる医師でありたいと思っています。なぜ血圧が高いと良くないのか、私が見える景色からの血圧に関するお話でした。明日、今日の症例について、もう少し詳しく書ける範囲で共有したいと思います。リカバリー習慣として、早く寝れる時は早く寝ます。また次回も読んでください。ちなみに、就寝前の血圧は112/76でした。(手帳をつけるために血圧計を買いました)
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