医療業界の当たり前を「問診」し、予防医学に光を当てる/ 合同会社MONSHI/代表 田邊輝真

藤田医科大学卒、広島で10年の救急医としての経験とコロナ渦で感じた無力感から、アントレプレナーを目指す。次の世代の予防医療のための「広島に死因究明・予防開発センターを創設」を目標に、走りながら、自身で感じた社会課題に挑む冒険を綴ります※発信内容は個人的で、組織とは無関係です。

医療業界の当たり前を「問診」し、予防医学に光を当てる/ 合同会社MONSHI/代表 田邊輝真

藤田医科大学卒、広島で10年の救急医としての経験とコロナ渦で感じた無力感から、アントレプレナーを目指す。次の世代の予防医療のための「広島に死因究明・予防開発センターを創設」を目標に、走りながら、自身で感じた社会課題に挑む冒険を綴ります※発信内容は個人的で、組織とは無関係です。

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広島からの提案—死体格差を解消するための新たな取り組み

こんにちは。本日は、私が日々感じている「死体格差」の問題と、その解消に向けた広島からの新たな提案についてお話ししたいと思います。また、私が医師として成長していく過程で、支えてくれた人々への感謝の気持ち、さらに今後の挑戦とそれに伴う使命感についても触れていきます。 私の生い立ちと医師としての道 私は広島で生まれ育ちました。広島は、医師としての私にとって非常に特別な場所です。広島は歴史的に医療と平和の象徴となっており、この地で医療を学ぶことは私にとって深い意味がありました。父

    • 長崎ヴェルカの試合から学ぶ、地域にワクワクする非日常を作る意味

      2024年10月5日、前日にこけら落としされた「HAPPINESS ARENA」での2試合目となる、長崎ヴェルカのバスケットボール試合を観戦しました。この試合ではヴェルカが惜しくも敗れましたが、試合を通じて得た体験は、単なるスコアを超えた価値を持ちました。スポーツと地域が織りなす「ワクワクする非日常」の重要性を改めて実感しました。 チームとファンの絆 試合はロースコアで進行し、ヴェルカは残念ながら敗退しましたが、会場にいた観客の表情には長く待ちわびたイベントを楽しむ期待感

      • タイトル: 「私ごときが紹介させてもらうのはおこがましいですが」祝・米倉誠一郎先生、県立広島大学経営管理研究科長就任

        このたび、多くの教育者や思想家にとって範となる存在、米倉誠一郎先生が県立広島大学経営管理研究科長(HBMS)に就任されました。これは、県立広島大学でMBAを目指す人々にとってはもちろん、広島全体にとっても重要な節目となると考えます。 私ごときが先生の経歴や業績を紹介することはおこがましいかもしれませんが、もし「県立広島大学MBAコースで米倉誠一郎について知ることを述べよ」というテストがあれば、合格点は自信があります。なぜなら、この3年間、先生から、学ぼうと追いかけてきたから

        • 腹部大動脈破裂と私の仕事

          私の仕事は、日々「やばいか、やばくないか」を瞬時に判断し、その結果に基づいて行動することです。朝の申し送りでは、夜勤の先生から患者さんの状況を確認し、どのような状況なのかをしっかり把握する必要があります。特に、悪化する瞬間を見逃さないよう、常に意識を研ぎ澄ませています。昨日の症例では、看護師さんが複数集まっているのを見て「やばい状況」と誰もが認識している状況。そして、すでに初療が始まっていたため、私自身が慌てることなく、(慌てたそぶりを見せることなく)状況を確認し、適切な対応

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          高血圧を自覚し、本日の大動脈瘤破裂の症例で思ったこと

          つい最近、自分の血圧が高いことに気づき、生活習慣を見直すきっかけを得ました。しかし、本日の診療で扱った大動脈瘤破裂の症例を通じて、改めて血圧管理の重要性を深く痛感しました。では、なぜ高血圧が問題になるのでしょうか? 心臓から全身へと血液を送り出す最も太い血管、それが大動脈です。大動脈は体内で大きくカーブを描きながら、下に向かって枝分かれしていきますが、長年にわたって高い血圧がかかると、その壁に過度な負担がかかります。やがて弱い部分が膨らんで瘤(こぶ)が生じ、これが「大動脈瘤

          38歳、血圧手帳を手にして気づいたこと

          本日は、比較的落ち着いていた日曜日の診療応援で、患者さんに血圧指導を行った後、診療の合間にふと自分の血圧を測ってみたところ、160台を記録しました。オムロンの血圧計「健太郎先生」で再度測定しても同じ結果。看護師さんからも「先生、さっきより高いですね」と言われ、患者さんへの指導をした直後だっただけに、非常に気まずく、そして恥ずかしさが押し寄せてきました。 今日が比較的穏やかに問診ができる日であったため、ふと自分を振り返る時間を持つことができたのかもしれません。正直、心のどこか

          自己紹介

          はじめまして、医師としての私と広島からの挑戦 こんにちは、私は広島で生まれ育ち、医師として地域医療に携わっています。父も医師であり、幼い頃から地域医療に貢献する姿を見て育ちました。現在は、救急医および警察医として働きながら、日々多くの患者さんと向き合い、地域医療に貢献しています。 医療の課題を超えて 私が特に注力しているテーマは「死体格差」の解消です。地域によって死因究明の質に大きな差がある現実を目の当たりにし、広島からこの課題に取り組んでいます。CTやMRI、AI技術