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OECD Education2030プロジェクトが描く教育の未来 読書記録

p76 ラーニングコンパスの、コンパスの理由
VUCAな世界で生きていくためには、ウェルビーイングの実現に向けて自信をナビゲートするように学ぶことが必要である。

p79 エージェンシーは、変化を起こすために、自分で目標を設定し、振り返り、責任をもって行動する能力
→主体性にもつながる。自律的にAARサイクルを回している人のことを指していると理解した。自分の意志で行動、創造、決定、選択することが大切。

エージェンシーについての解説:p76 エージェンシーとは、他人に自分のことを決めさせるのではなく自身で決断することであり、他人に行動されるのではなく自分で行動することである。すなわち、自分の未来を自分で形作ることである。

p80エージェンシーと責任
エージェンシーの概念においては 「責任(responsibility) 」 の意識が重視されている。 すなわち, 生徒が,自ら目標を設定して, それを実現することは大切であるが,そのことは,単に自分たちの欲求を実現することではない。
生徒が,その属する社会に対して責任を負うこと,また, そのことを自覚していることが,エージェンシー概念の基盤にある。 そのためには,自らの目的や行動が,社会に対してどのように受け止められるのかを考えたり 振り返ったりすることが必要になる。 すなわち, 「目的意識をもち、自らを振り返ることができる責任あるエージェントにならなければならない」のである。

注)一般に,様々な課題を「自分ごととして捉える」 とか, 「当事者意識をもつ」といったことが強調されることがある。 エージェンシーの概念は, これらと重なる部分があるが,単に心理的に自覚をもつだけでなく, 実行して, 変化を実現するところまで含意されていることに留意したい。

p86要約 
エージェンシーは他者や社会との関係性の中で育まれる。単に個々人がやりたいことをやるのではない。

p87エージェンシーが,一人一人が成長する社会的・文化的な文脈において、親や仲間,地域の人々などとの関係性を通して育まれるものであるということは,エージェンシーが, 生まれながらにして変えられない性格や性質といったものではなく, 学習することができるも(learnable) であるし, 変えることができるもの (malleable) であることにも留意したい。

p88 エージェンシーには、目標の側面とプロセスの側面の両方がある。

生徒のエージェンシー
・生徒が自身の生活や周囲の世界に対して良い影響を与える意志と能力を有しているという信念
・目標を設定し、変化を生じさせるために責任ある形で振り返り、行動する能力

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