20200522 夢

今日見た夢の話をしよう。

夢の中で、私は夢から目を覚ました。

ここは、どこだろう。

どうやら旅館の一室で私は眠っていたらしい。

外へ出ると、強い日射しで辺り一面、影もできないほど白く照らされていた。

旅館の中は薄暗かったから、真昼間だとは思わなかった。

ひどくまぶしく、暑かった。じっとりと汗をかくのを感じる。

波の音が聞こえる。海のある町らしい。

なんの根拠もなく、ここは伊豆だと私には分かった。

人は1人も歩いていない。車も通らない。

道の端に、2階建の古びた横に長い建物を見つけた。

入ってみると、そこは定食屋だった。

中には人がいて、混み合っていたけれど、なぜか静かで、

料理を作る音と、料理を食べる音、そして私の足音しか聞こえなかった。

その建物の中には、床屋もあって、無愛想な店主と目が合った。

私は2階にあるバルコニーに出た。

海は、すぐそこにあった。

見たことのない深い青色だった。青と紺の境目くらいの色。

波がうねり、青色が私に押し寄せる。吸い込まれそうだった。

海は、信じられないほど広く、大きかった。

波の音は穏やかだったけれど、この海に私を飲み込む力があることは分かった。

不安と孤独感と恐怖が押し寄せた。

ただ、海の色が美しく、嫌な気持ちではなかった。

そこで、目が覚めた。

あの海の色と、いつでも私を飲み込める力が印象的だった。

いつか、あの海をもう一度見るために、伊豆へ行ってみようと思う。


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