やたら「オシャレ」を連呼する人たち
やたら「オシャレ」を連呼する人たちがいる。連呼しすぎて言葉の価値がだだ下がりしている。「オシャレ」を連呼する人たちは、安易にその言葉を発する。服、ごはん、家具、音楽、アートなど自分の目に前に表出した物事を瞬時に「オシャレ」という言葉に帰結させる。そんな人から言われる「オシャレ」に戸惑う。自分ではあまり使わない「オシャレ」という言葉。乱用する人の意図がよくわからないが、例えば、友人同士の会話でお互いを褒め合う言葉として「オシャレ」を連呼する人は他者とのコミュニケーションにおける魔法の安心ワード(私はあなたのこと、悪く言ってないですよ。敵じゃないですよ。)として使い、さらに言えば自分も「オシャレ」と言われたいがために使っている節もありそうだ。
自分が関わっている企画でもたまに「オシャレですね」と言われることがある。褒め言葉として素直に受け取っても良さそうだが、何がどうオシャレなのか、さっぱりわからない。その人は本当に自分の目できちんとその対象を見ているのかどうか疑いたくなる。口癖のように「オシャレ」を発してしまう方は、口を開く前にぜひ何をどう感じたのかをよく考えて言葉を選んでみてはいかがか?(「カワイイ」にも同じようなことが言えそうだ。)それが思考の訓練になるし、表現方法の学びにもなる。あなたの「オシャレ」発言は、本当に「オシャレ」ですか?