私も魔女になろうかな
数年前に書いたメモノートを見返す。
そこに、このあいだ人と話したときにスッと自分の中から出てきた言葉とまったくおなじことが書かれていた。
「あ~そうか、この言葉ってここから影響を受けてたんだ!」と少し感動した。
最近は、昔よりかは人と話すときにスムーズに言葉が出てくるな、となんとなく感じてはいた。
自分は元来、コミュニケーションがものすごく苦手な人間だった。
会話って本当にどうしたらいいのかわからなくて、学生時代はうまくできない自分が悔しくて、下校中泣いたりした。
でもやっぱりコミュニケーションが上手な人間に憧れ続けていて、必死に他人が使う言葉・仕草・声のトーン、相槌のタイミングなど、自分がその人と話していて「心地よいな」と感じた材料を集め、分析し、真似をしてきた。
少し話がそれてしまったけれど。
思えば昔からそうやって少しづつ積み重ねてきたんだなと思い出した。
自分は記憶力がいいほうでは決してないし、頭の回転が遅いというのか、とにかく瞬発力がないという自覚がある。
これは決して謙遜とか自分を卑下しているとかいうことではなくて、本来持っている能力として、おそらくフラットな事実だと自分では思っている。(その代わり忍耐力はそこそこある! 多分)
なにを見たって読んだって経験したってすぐに忘れるしなぁと思っていたんだけれど、こうやって過去の自分を振り返ってみるとちゃんと少しずつ自分の身になっていたんだなぁと実感できた。
メモに書いたから自分の中に定着していたのかはわからないけれど、こうして見返して成長を感じられただけでもよかったなと思う。
俗に「頭がいい」と言われる人たちは、これを頭の中でパッと解決してしまえるから「頭がいい」んだろうな。
なんかそんな本あったよな。頭のいいひとが話すときに考えていること、みたいなタイトルのやつ。そのうち読んでみよう。
本といえば今は『西の魔女が死んだ』を読んでいる。
学校に行けなくなってしまった女の子が、おばあちゃんの元でゆったり過ごしつつ「魔女修行」という名のもとに精神を鍛えるお話。まだ半分しか読んでいないけど多分そんな内容。
そこにでてくるおばあちゃんがとにかく素敵。好き。
「意志って強くなるの?」と女の子にきかれたおばあちゃんの回答がとてもよくて、
とのこと。
これはね、実感として、”ある”なと思った。(急に誰?)
というか正に今日感じたのってこの感覚だったと思う。
ただこれって感覚的なことすぎて自分自身が実感してみないと全然わからないし、それをわからないうちから自分を律するのってすごく難しいことだ。
結局自分で気付くしかないから、人に教えるって不可能だよなぁとも思う。
でも、そういう言葉が種として心に残っていたら、なにかのきっかけで「あ、これのことか!」ってすんなり飲み込みやすくはなるのかも。そういう意味では言葉で伝えるのも無意味ではないのかもしれない。
そしてそのあとにおばあちゃんが言ったこと。
ごもっともすぎる。
あまりにも容赦なく斬り伏せられて笑ってしまった。
逆に言えば、意志の力さえあれば大抵の能力はもっと伸ばしやすいってことなのだろう。きっと。
そんなわけで、生きてるうちはまだまだコツコツ自分の能力を磨いていきたいなと思ったわけでした。
数日ごとにサボるけど。まぁゆっくりね。
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