monopoの新たな支社がパリに。プロデューサー友谷朝子が「monopo Paris」を立ち上げるまで。 - Vol.6 「チームポートレート」
2023年秋頃、クリエイティブエージェンシーmonopoは、パリに支社monopo Parisをオープンさせる。ロンドン、ニューヨーク、そしてサイゴンに続く5つ目の都市に進出することになるけれど、すごいスピード感じゃない?そもそも、なんでパリ?
「パリでチャレンジしたい」と自ら立ち上がり、monopo Parisのファウンダーとなったmonopoプロデューサーの友谷朝子(ともたにあさこ)さん(以下、朝子)。monopo Londonのコーファウンダーであるアートディレクター/デザイナーのメラニーさん、ストラテジストのマテイスさん(両者、以下敬称略)とタッグを組み、現在ロンドンに拠点を置きながら奮闘中。
3人に定期的にインタビューしながら、この海外支社設立プロジェクトを追いかける。
(インタビュー・執筆:常松亜子)
monopoのチームポートレート文化
「monopoをmonopoたらしめているのは人」と、朝子もよく口にしているように、monopoで働く人は皆、何かに縛られることなく、「一緒に創り続けたい」という意志のもと、会社という形でチームになっている。そんな一人ひとりのクリエイティビティを何より大切にしている会社だからこそ、個々人のパーソナリティを表現したユニークなポートレート撮影に力を入れている。
マテイス:「チームポートレートは、個人と会社のパーソナリティを表すもの。だけどほとんどのエージェンシーは奇抜なものを避けて、個性を出さない。でも、僕たちにとってはここで働く人たちのビジョンとイマジネーションがすべて。だからこそ、ニュートラルなポートレートはやらないよ」
monopoのチームポートレート
今回のポートレート撮影のディレクションを務めたのは、monopo Londonのデザイナーであるステラさん。直にローンチ予定のmonopo Parisのウェブサイトのアートディレクションとデザインも担当している。
ステラ:「パリ支社のブランディングに合わせて、これまでのmonopoのポートレート撮影とは少し違ったムードやコンセプトで今回の撮影には挑んだよ。monopo ParisのウェブサイトのアセットをAIジェネレータを使って作成しているんだけど、それと同様にポートレートの背景もAIで作った。結構抽象的なイメージに仕上がっていると思う」
撮影のテーマは「Les planètes fantastiques」。メンバーそれぞれが自由に、各々のプラネット(惑星)をイメージ。
ステラ:「一人ひとりのパーソナリティを表しつつ、全体的にシュール、かつ幻想的な世界観にしたかった。たくさんのレファレンスを共有しながら、まず撮影して、AIジェネレータを使って作成した背景とコラージュしたよ。背景のインパクトに負けないよう、撮影ではポーズやアングル、照明にもこだわっていて。例えばマテイスは背景に溶け込むような外の自然光のなかで撮影していたり。小道具もシュールなので、注目してみてね(笑)」
Les planètes fantastiques Vol.01: Asako’s underwater world
ブランチマネージャーとクリエイティブプロデューサーの朝子のテーマは「アンダーワールド」。
朝子:「私は水中の世界、その中の生き物やそれから水っぽいテクスチャがそもそも大好き。私の星座も、水瓶座だし!だから私のプラネットは、こんな感じのトロピカルな水中の世界。monopoでは各支社で定期的にポートレート撮影を行っているんだけど、中でも今回の撮影はかなり自由にやっていて、仕上がりも新鮮な感じ。時代に合わせてAIを取り入れているのも、monopo Parisのムードをよく体現できていると思う」
Les planètes fantastiques Vol.02: Mélanie’s midnight jungle paradise.
monopo Londonとmonopo Parisのディレクターを務めるメラニーのテーマは「真夜中のジャングル・パラダイス」。
メラニー:「たくさんの花や植物が生い茂る、真夜中のジャングルを再現したかった。ドラマティックな照明も、私が表現したかった世界観のイメージ通り。劇場っぽさもあるけれど、コージーさもあってでも豊かな世界で。それと、私の名前はギリシャ語で「黒/暗い」という意味。だから暗くてミステリアスなプラネットをイメージして、撮影に挑んだよ」
Les planètes fantastiques Vol.03: Mattijs’s Belgian surrealism
monopo Londonとmonopo Parisのディレクターとストラテジストを務めるマテイスのテーマは「ベルギーのシュールレアリズム」。
マテイス:「ベルギー出身である自分のプラネットを想像した時に、今回の撮影はベルギーのシュールなインスピレーションを僕なりに表現するのに最適な機会だと思ったんだ。具体的なイメージは、ベルギーの画家であるルネ・マグリットの世界観。彼の作品に頻出する、青い空とそこに描かれた雲の要素を使いたかったんだ」
続くVol.7では、monopo Parisのウェブサイトについてをお届け予定。どうぞ、お楽しみに。
monopo Paris Instagram: https://www.instagram.com/monopo_paris/
「monopo Paris 立ち上げエピソード」magazine ページでは、過去の記事をまとめてご一読いただけます。