2023年3月、monopoは史上初の世界4都市(東京・ニューヨーク・ロンドン・ベルリン)からメンバーを集め、さまざまな取り組みを行う『monopo Global Summit』(以下、サミット)を開催しました。約1週間のサミット期間中は、世界約14カ国ものバックグラウンドを持ったメンバーが東京オフィスを拠点に日本に滞在。支社同士でオン・オフを問わず交流を深め、知見をシェアするさまざまなイベントを企画しました。この記事では、そんな「サミット」を社員へのアンケート形式で振り返り、monopoという会社の一つの例として得られた知見を紹介します。
▼サミット実施の経緯〜行程はこちら!
サミットへのモチベーションはどうやって上げていく? 社員が増えれば増えるほど、なかなか全員の当事者意識が上がらないのが「全社イベント」。vol.1では幹事視点で「皆に役割をアサインして巻き込む」という点が挙がりましたが、社員からは下記のような声がありました。
Q1: サミットにどのようなことを期待していましたか? 実際に参加してみてどうでしたか?
(東京メンバーの声)
最初は目的がよく理解できていなかったが、やってみると、monopoがグローバルな会社であること、Collective creativity*であることの実態がわかって非常に有益でした。定期的に、こういったフィジカルな組織的な繋がりを確認&体感できる場があると良いなと思いました。オンラインでなくフィジカル最高。 (*monopoが目指す、誰もがクリエイティブを発揮し、個性を尊重しながら多様なコラボレーションを行う環境のこと) 正直参加させていただくまで具体的な何か、というのが想像できておらずでしたが、想像以上に楽しくいい思い出になりました! 海外勢との交流がメインだと思ってましたがそれ以上の関わりが持ててよかったです。 あんまり期待してなかったが、初めて会うメンバーとお話ししたらすごく楽しかった。 海外メンバーに街としての東京の面白さや、東京メンバーのおもしろさを伝えたかったので、それが伝わる機会がたくさんあって良かった。
(ロンドンメンバーの声)
サミットに何を期待すればいいのか、あまり想像はついていませんでした。ただ、slackで見ている人たちに実際に会って、話をして、もっと仲良くなりたいと思っただけです。サミットウィークは間違いなく思い出に残る一週間で、参加して本当に楽しかったですし、巻き込まれました。 このサミットを通してたくさんのことを体験できた人もいれば、がっつり参加することを少し難しく感じたメンバーもいたかもしれません。橋渡しとなるメンバーがいて、話したこともないような人たちがお互いを知る機会を作ることが重要です。オンラインではなかなかできないですよね。 私が期待していたのは、グローバルチームのメンバーと知り合い、働き方や私生活の経験を共有し、さらに絆を深めることでした。特に少人数でのグループでは、お互いに話したり、質問したりする時間が設けられ、素晴らしい絆を深めることができた1週間でした。
多くの社員が開催前と後でイベントへの考え方がポジティブに変化したことがわかりました!
アンケート結果を見ると、①事前のスケジュール共有はしっかり②とにかく最初は計画通りにやってみるという点が重要 になりそうです。
社員が好むアクティビティとは? サミットでは東京観光などのお楽しみイベントから、真面目なプレゼンテーション・ワークショップまで幅広い内容を企画。そのなかで関心が特に寄せられたものは下記のような結果になりました。
Q2: サミットで一番印象的だったアクティビティと、その理由はなんですか? 1位は最終日に行った「monopo night」 。毎月のオフィスパーティーを拡大して会場を貸しきり、DJやケータリングの方もお呼びして盛大に開催しました。monopo nightでは、OB/OGをはじめとしたゲストも多数。海外から日本に戻ってきたメンバーを訪れる絶好の機会になったようです。
(東京メンバーの声) 在籍メンバーのみならず、OB/OGやたくさんのmonopoファンが集まってくれたすごい熱量のイベントになったと思います。がんばってきてよかったなと思ったし、もっとがんばりますって思いました。
(ロンドンメンバーの声) 会場もいいし、小道具(VJ)も料理もいいし、普段会う機会のない昔のメンバーやパートナーもたくさんいて、みんなで素晴らしい時間を過ごすことができました。 特に好きだったアクティビティを一つだけ選ぶとしたら、monopo nightです。佐々木さんのいうように、「monopoは人でつくられている」。企画に携わった人、DJ、このパーティーにきてくれたお客さんのみんながこの夜を築き上げてくれたことを実感する、思い出深い一夜となりました。
monopo night当日の様子 次に人気だったイベントは社員のみで祐天寺のばん(monopoメンバー定番の居酒屋)を貸し切った「welcome dinner」。
飲みの場、カラオケの場は国籍を超え、昔からいるmonopoメンバーのDNAが今に繋がって、私たちの元に届いてるんだなあと会話する中で実感できました!(東京メンバーからの声)
というコメントに代表されるように、世の中的には飲み会離れなども叫ばれますが、やはりわたしたちは③国籍を超えられるアクティビティ④社員や仕事のパートナー同士で腹を割って話せる機会 があって良かったという結果になりました。
言語の壁はどう乗り越えた? monopoはすでに東京からロンドン、ニューヨーク、サイゴンと4都市に進出しており、社員が操る言語はさまざま。もちろん幹事は日英バイリンガルと、言語を堪能に操るメンバーもいますが、そうでない社員も多く、語学のレベル感はバラバラです。
※monopoでは福利厚生として語学サポート制度がありますが、語学のレベルアップは強制ではありません
Q3. monopoでは様々な言語が使われていますが、コミュニケーションはどうでしたか。よかったこと、悪かったことどちらでも。また、工夫したこともあれば教えてください。 ホスト側の東京の社員と、ゲスト側のロンドンの社員とでは比較的意見が別れる結果になりました。
(東京メンバーの声) 特に不都合はありませんでした!時折日本語が多くなる時があった気がして、ロンドンチームがフルに楽しめていたから心配になる節はありましたが、それぞれの楽しみ方があった気がするので、今後も分け隔てなく交流続けていければです。 語学力に関わらず全員がコミュニケーションに前向きで、お互いを受け入れる気持ちがあることがよかった(サミットに限らずですが)。重要な情報がきちんと伝わったかどうかが心配。海外ブランチの発表スライドに字幕や通訳を付けるとかあってもよかったかも。 普段Tokyoの英語メンバーと話してると、英語+日本語でMIXして話しても通じるので甘えていたが、海外メンバーだとMIXは死亡なので、頑張らないと、となった。 難しかったのは、やはり英語は共通言語としては欠かせないが、自分の英語レベルがまだまだ課題があるので、もっと話したいこともあった。 東京メンバーそれぞれに英語のレベル差があって、そこが難しいなと思った。
(ロンドンメンバーの声) コミュニケーションの流れは、本当にスムーズだと思いました!たくさんの素晴らしい会話ができ、お互いに本音で話せないということはありませんでした。本当にうまくいっていました! ウェルカムディナーやボートで絆を深め、素晴らしいサミットを作るために協力し合えた。 コミュニケーションは素晴らしいものでした。私は日本語をほとんど理解できませんでしたが、東京のチームは本当に素晴らしい英語を話すので、チャットや会話をするのは簡単でした。 言葉の壁は、まったくと言っていいほど妨げにならないと感じました!新しいフレーズや話し方を学び、そのフレーズのいくつかを自分のボキャブラリーに取り入れるのはエキサイティングなことでした! 英語に自信がないために、ロンドンチームとの交流が遠のいた人もいたようです。
ホストである東京メンバーはかなりハードルを高く置いてしまっていた印象もありつつ、レベルの差はあれどいきなり対面での英語のやりとりに苦労した社員も多かったようです。また、プレゼンテーションには日英でのキャプションを出していましたが、ツールの活用や通訳の導入希望も挙げられました。 まだまだ言語の壁は高いながらも「少人数では話せた」「アイスブレイクになるイベントがあると自然に話せた」などの声も。⑤お互いを受け入れる気持ちをシェアすることが言語習得よりも重要 なことのようです。
一体感は生まれたか? サミットの目標だったのが「team integration and get inspiration from each other(チームの一体感を作りお互いにインスピレーションを与える)」ということ。サミットを行い、企業文化を見つめ直す機会としてどうだったかの意見を募りました。
Q4.global summitを通してmonopoカルチャーについてどんな学び・発見がありましたか。 (東京メンバーの声)
冷めた目で横で見ない人が多い、とりあえず参加して演じる人たちなのは、イベントをやる上ですごくいいことだと思った。 コラボレーションがやっぱり中心にある組織だと思いました!今後もcollaborationの発想で、仲間に入れたい人と繋がっていけるといいなと思います。 monopo nightは社外の人が楽しそうにしてくれてとてもよかった。会社じゃなくてコミュニティだねと言ってもらえたのが嬉しかった。
(ロンドンメンバーの声)
価値観の共有というよりも、コミュニティーの一員として、お互いの夢を応援し合うという感じだった。 このイベントで、私たちは同じ会社の一員であることを実感しました!というのも、私たちはそんなに頻繁に一緒に仕事をするわけではなく(ロンドン、ニューヨーク、東京)、いつもオンラインミーティングをしています。でも、実際に会うと、私たちは同じ会社の一員なんだと実感します。 メンバー全員が、世界を感動させるような素晴らしいクリエイティブな仕事をしたいという情熱に突き動かされていること!それは自発的で深い動機であり、monopoはその情熱に従うことを可能にする場所なのです。
Q5.monopo社員はどんな特徴がありますか。 (東京メンバー/ロンドンメンバーの声)
個性的 独立心旺盛、親切、好奇心旺盛、情熱的。 オープンマインド・オープンカルチャーな人たち。 価値観や文化の受容性が高い。 日本の会社や組織に積極的に馴染みたくない人たち、クリエイションが好き。 メンバー全員が、世界を感動させるような素晴らしいクリエイティブな仕事をしたいという情熱に突き動かされていること! monopoが強力なリクルートメントを持っていることは明らかだと思います。みんながとてもフレンドリーで、楽しくて、オープンであることが、企業文化の強力な基盤となっていると思います。
Q6.仲が良い人が多い・交流が多い会社ですが、なぜだと思いますか? (東京メンバー/ロンドンメンバーの声)
monopoの人はカルチャー(音楽、DJ、アートなど)に強い関心があるから。 オープンマインドで、各メンバーの才能を尊重しているから。 好奇心旺盛だからかな?◯◯が気になっている、じゃあ一緒に行こう!の垣根が低い。 嘘や見栄を張る・張りたいと思う人が少ないからではないでしょうか。だからおっ広げに話せるし、相談できるし、遊んでいて気楽。とても素敵なことだと思います。 個人の価値観や考え方をジャッジしない人が多いからだと思う。俺もしないし、されないし。
社員から集まった意見を総じて見ると、monopoカルチャーの鍵は日本も海外も隔てなくやはり「個性的」、「好奇心」、「オープンマインド」 というキーワードが共通していました。 また、monopoに入社する際にも重視している「優しさ・素直さ」についての言及も多く、こうしてイベントを行った後に⑥振り返りによって会社の価値観が可視化 されたことでしょう。 そして、今回は東京のディープな観光ツアーや、DJやバーテンダーを招いてのイベントも企画されましたが、そういった都市型のカルチャーに関心が多い人が集まっていることいことも一役買っているようです。
まとめ:ほぼ100%が「またやりたい」と回答。 サミットの振り返りはいかがでしたか? 社員アンケートを元にした、グローバルサミット(社員総会)の6つのポイントは以下となります。
①事前のスケジュール共有はしっかりと ②とにかく最初は計画通りにやってみる ③国籍を超えられるアクティビティを入れる ④社員同士で腹を割って話せる機会を設ける(例:食事会) ⑤言語習得よりもお互いを受け入れる気持ちを重視する。 ⑥振り返りによって価値観を可視化する。
これらのポイントを抑え、monopoでは「社員を巻き込む」「言語の壁を超える」「会社の一体感をつくる」といったことに挑戦し、達成できたのが今回大きな収穫となりました。 その他の社員からの意見には「仕事が忙しく片手間になってしまった」「全然英語が話せなかった」「(言語が通じないからか)よそよそしく感じた」「どうせなら1週間休みにしてほしい」など、さまざまなフィードバックがありましたが、ほぼ100%が「またやりたい」という意見で一致。 今回のサミットをさらにパワーアップした第二回サミット開催が期待されます!
写真:monopo Tokyo, 馬場雄介 レポート・文:Midori Sugama