陳建一さん死去
陳建一さんがお亡くなりになられたとのことです。
僕世代のひとは「料理の鉄人」という番組の中華の鉄人として有名ではないでしょうか。ちなみにお父さんは陳建民とおっしゃって、
エビチリの考案者と言われています。
みなさんが美味しいエビチリを食べているのは陳建民さんあってのことなのです。
一応、医療従事者なので、
お亡くなりになられた病気について少し解説をしましょう。
67歳という若さでお亡くなりになられていますが、
死因は間質性肺炎ということになっています。
間質性肺炎は自己免疫が肺の細胞を攻撃して、
線維化してしまい、動きや機能がだんだん悪くなる病気です。
細かい分類があり、違うものもありますが、
多くはこのタイプになります。
基本的な治療は免疫が原因の場合はステロイドや免疫抑制剤ということになります。抗線維化剤を使ったりします。
実は僕は何十年も前に祖母がこの病気で亡くなっている。
当時はまともな治療などなく、ほぼ見守るだけだった。
ステロイド投与も実験的なものに近かった。
母方の祖母だったのだが、
母が人工呼吸器は積分で肺の容量を計算していることに
関心していたのを覚えている。
みなさんに言っておきたいのは、
病気の中で呼吸器がやられる病気が本当に辛いということだ。
がんはなんとなく死ぬ病気と思って、
がんと告知されたら辛いと思っている方もいるだろう。
その気持ちはわかる。
ただ、少し知識がある僕に言わせてもらうなら、
何ヶ月かもしくは何年か猶予のあるがんはまだマシだ。
事故でいきなり亡くなった方が
本人も家族も覚悟ができない。
呼吸がやられるということは本当にQOLが下がる。
動けないし、行きたいとこにもいけなくなる。
酸素を投与するぐらいしかできないのだ。
それも肺が機能しないならどうにもならない。
結局ずっと看病していた祖父は不眠になり、
そのほかの家族も疲弊する。
病気の波動は家族も蝕むのだ。
じゃあ病気になったらダメなのかというとそういうわけではない。
人間病気になるときはなるもんです。
大事なのは
病気になっても前向きに生きることです❗️
病気は原則マイナスなことではありますが、
病気でも前向きに生きるということは、
病気と向き合う上でもいいことですし、
周りにもいい効果があることが多い。
それは病気でなくても言えることだと思う。
つまり、どうあろうと前向きに生きるということが
非常に大事なのだ。
もちろん凹むことはあると思う。
それは構わない。
大事なのは後に引っ張らないことなのだ。