見出し画像

この現代に英語禁止令を出させたツールの話

3月にはいって、ロゼッタ社というAI翻訳の会社が英語禁止令なるものを出しました。原文は下記です。

英語禁止令(外国語禁止令)
感無量です。
創業から17年、ついにこの日がやって来ました。
今ここに高らかに宣言します。
我々はついに言語的ハンディの呪縛から解放されました。
「言語フリー」の世界が実現しました。
長年に渡って人類を分断し続けた言語の壁は、今ここに崩壊したのです。
3月1日から、グループ全社全部門において、仕事中で、
内外の(社内だけではなく外部の接客・商談であっても)外国人と話をする時に

日本人社員が英語および中国語を話すことを禁止します。
外国人社員が日本語を話すことも同様に禁止します。
つまりみんな母国語だけ使って話をするのです。
英語の会議で半分くらいしか理解できなかったり、
英語だけ話せて仕事ができない人に担当させたり、
仕事ができる人が英語を話せないだけで外されたり、
一見日本語ペラペラの中国人が全然分かってなかったり、
日本語が話せないエンジニアを採用できなかったり、
語学ができるがゆえに本職じゃない翻訳をさせられたり、
長年続いた暗黒時代は終わりました。
外国人との会話は、WEB上の言語フリー部屋で行ってください。
VRでなくてもいいです。PCやスマホでもワンクリックで入れます。
英語だろうが中国語だろうが日本語だろうが、本人の母国語だけで話すことができます。

今こそ目が覚める時です。
人種や性別とまったく同じように、英会話力など、本業の能力とは何の関係もありません。
英語ができる無能な人が重宝され、本当に実力のある人々が抑圧される暗黒時代はもう終わったのです。
英語ができないだけで不遇な目に会っていた、優秀で素晴らしき人達。あなた方はついについに、檻から解放されたのです。自由に、羽ばたいてください。思う存分、きらめいてください。
また、たまたま語学ができる人に、本業と関係ない翻訳仕事を依頼するのも無しです。

*本当にネイティブ並みに話せる人もいるにはいるので、代表承認を得ることで外国語を話すことを例外的に許可します。該当者は外国語使用許可の申請を行ってください。

要約すると、「すごい翻訳ツールが完成したから、ネイティブレベルじゃない外国語を話すのはミスコミュニケーションに繋がるから辞めてね。外国語が話せるだけじゃ評価しないよ。」って感じです。

この文章よんで震えましたね...。

最近だと、テキストの翻訳だと DeepL という無料なのにめっちゃ高性能な翻訳ツールで十分にびっくりしていたのですが、「言語フリー部屋」で外国の人との会話にも困らないってほんと凄いです。

これからの学生は外国語の授業はなくなるのかな とか考えだすと、世界を変えるレベルの凄さです。

楽天がTOEIC800点以上じゃないと入社させないとか言ってたのもどうなるんでしょう笑

ちなみに、今回英語禁止令を出させた翻訳ツールの「言語フリー部屋」は、

・サービス開始は5月ごろを予定
・1回あたり2人まで・10分以内であれば無料
・3人以上または10分以上の場合は利用量に応じて月1万円から利用できる

という感じになる予定らしいです。

こういう世界変えれるレベルのツールを作れるようになりたいですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?