見出し画像

言葉選びの天才になりたくて

言葉選びってすごく大事だと思う。

年齢を重ねるたびにその重要性を強く感じている。

言葉はその人自身を表しているような気がして、
選び方次第で自分が変わってしまうような、
言葉が持つそんな魔法みたいな力を少しだけ信じている。

言葉によって自分の見え方が変わるのだとしたら、見られたい自分になるべく選ぶ言葉も変えていくべきだが、そもそも言葉自体を知らなければそれは難しい。

選べる言葉の数が少ないと言い換えるのも一苦労で、シンプルすぎて軽い表現になってしまったり、自分の伝えたいことが100パーセント伝わり切らないこともある。

私の場合は普段自分の口から出てくる言葉があまりにも幼稚で、それでいて抽象的で分かりづらいことが多い。

頭の中に浮かんだ幼稚な言葉達を綺麗に変換してから口に出そうと考えても、そもそも言葉のレパートリー不足で変換しきれない。

最終的に浮かんでくるのは短くて、簡素で、どこか物足りない、そして少し使い方を間違えると品のない言葉に聞こえてしまいそうなものたちばかりだ。

いつからか自分の口から出る言葉に敏感になったような気がする。

変に難しい熟語やカタカナ言葉を並べることが伝えるのに適していないことは分かっているはずなのに、自分から出てくる言葉の薄っぺらさを感じるたびにそういう複雑な言葉選びに憧れてしまう自分もいる。

毎回毎回言葉を変換しながら話していると返答に時間がかかったり、会話が止まったり、そして最終的には思考自体が止まってしまうこともある。

それでも私は基本的には慎重に選んで言葉を発したいと思う。思いつきで全て話してしまうと、言わなくても良い余計なことまで勢い任せて言ってしまいそうで怖いし、自分の言ってしまった言葉で他の誰かを傷つけてしまうのも怖い。

それでも、心のどこかではストレートにモノを表現するということにも憧れていて、かなり矛盾している。

たまにいる「思ったことをなんでも言ってしまう性格の人」を羨ましいと思うこともあるが、私はなれないな、とも思う。

ただ、その人のようにはなれないけど、その人みたいな言葉を選ぶことはできるのかもしれない。最初は真似だったとしても、時間が経ち、使い慣れればそれが自分になっていくのだろうか。

こんな風な疑問を持ちつつ、言葉を選んで書いていたら時間がかかってしまった。

考えていることや伝えたいことはたくさんある。もっともっと書きたいとも思っている。ただ選べる言葉の数が圧倒的に足りない、とわかった。

23歳にもなって伝えたいことを言葉にしきれないのもどうかと思うけど、これから言葉をたくさん知っていきたいと思う。

自己表現のための言葉集めをしていく。

今日はそんなところでおしまい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?