鹿水美優 (書き手:くさなぎ)
【くさなぎ】が【鹿水美優】を紹介します。
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――好奇心。
それが、彼女の中の大きな部分を占めている。
紡ぎ出す言葉、音、思想、独自の世界。
そこに彼女は、何を求めるのか。
てれれれれれれーん。
てってってーれってー♪ てーれーてーれれってれー♪
(情熱大陸のテーマ)
鹿水が「モノカキ空想のおと」の一員となったのは、グループの活動開始からおよそ半年を経た四月。当初六人であったグループの、当時のリーダー格・れんぷくが彼女を見初め、メンバーに問いかけた。
「鹿水美優を、メンバーにしたい」
始まりは、人に声を当ててもらい、朗読として音声投稿サイトに公開された作品だった。文章そのものは上げなかった。本人とは違う声で朗読された総時間二十分の音声は、しかし、充分に読者の心を打った。鹿水の身を削る思いをしながら紡ぐ言葉の数々は多くの人の共感を呼び、長文のコメントが相次いだ。そこに目を付けたれんぷくが、今後も鹿水の描く世界を間近で見たいと、声を掛けたのだ。
メンバーとなった鹿水は、企画の中で徐々に頭角を現していく。
作品の一部を見ていただこう。
癖のない文体に、独特の擬態語や擬音語。素直で真っ直ぐな表現は時として淡泊にも見えるが、そこには溢れんばかりの情緒が含まれている。他の誰にも真似ができない世界観は、鹿水の大きな武器だ。
彼女の武器は、もう一つある。
~~♪(ギターの音)
好奇心だ。
ある時、ギターを手にした鹿水は、モノカキメンバーとの会議でもおもむろにギターを弾くほど執心する。またある時、短歌の創作に触れた際は、その作品にも一首詠み込むほどに熱中した。
「新しい」を恐れない心。
これが、彼女の作品、そして、彼女自身を、より高みへと昇らせていく。
余白の才能。
新鮮さの美。
その世界は、どこまで広がっていくのか。
鹿水の挑戦は、まだ始まったばかりである。
てゅるるーるっとぅるー♪ てゅるるーるーるってゅるー♪
(情熱大陸の最後のやつ)
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(紹介した人:くさなぎ)
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