Fキャラ女子は結構大胆? その2
その1はこちら。
藤子・F・不二雄の『マイホーム』は、青年向け雑誌である週刊漫画アクション増刊スーパーフィクションの1983年2月3日号に掲載された。
実はのっけから設定がぶっ飛んでいる。
物語は人口が増えた未来で住宅を求める話だが……
『機動戦士ガンダム』(1979)では、人類は増えすぎた人口の行き先を宇宙に求めるが、この作品での行き先は「他の時代」だ。
『銀河鉄道999』(1977~)には宇宙を駆け抜ける列車が登場するが、この作品に登場するのは「タイム列車」だ
で、その中に登場する姉と弟である。
石炭紀で遊んでいるうちにきれいな湖にたどり着く。
弟くんは小学校低学年くらいか。
誰も見ていないから、野外でハダカになっちゃっても大丈夫だ。
まあ、男の子はそうかな。
のび太も『大むかし漂流記』(初出は『小学四年生』なので4年生設定)で全裸だったしな。
っていうか弟くん、もう全部脱ぎ終わるでしょ。
お姉ちゃんの方が慎重で、弟の方を見て、ある程度脱いだの確認してから自分も脱ぎ始めたんじゃないかな。
弟だけにしか見られていないとなると、大胆になるのかな。
この後一緒に泳ぐんだけど。
お姉ちゃん、おっぱいがふくらんでいる。小学校5、6年くらいと見た。
現れたのはメタファー……じゃなくて原始的両生類の一種エリオプスの子供かな。
浅い所まで上がってきている。お姉ちゃんパンツも脱いじゃっていたんだ。
原始生物相手では何も隠す必要ないか。
一緒に岩の上に上がっている。
結構デカいにも関わらず、ずいぶん怖いもの知らずだな。こういうヤツは多分肉食だと思うが。あと、毒は無いのかな。
この後、悪徳業者のタイムマシンを操縦し、火山の噴火に巻き込まれたりする。いや、服は着ているが。
実は湖できょうだいが泳ぐシーンの元になったんじゃないかと自分が勝手に思っている映画が存在する。お話自体の展開はまるで違うんだが。『美しき冒険旅行』(1971)という作品で、こちらでは14歳の姉と6歳の弟がオーストラリアの自然の中で、全裸で川で泳ぐシーンがあるのだ。
この『マイホーム』という話、一応のオチの後も「この後どうなるの?」と思わせ振りである。
石炭紀と言えば、『ドラえもん』の「のら犬『イチ』の国」にも登場する年代である。その中ではイチの子孫が「学者が今後の地球の気象の大変動を予測した」と発言している。石炭紀終わりには氷河期が来るのである。大変動とはおそらくこの事であろう。
自分はというと、ちょっと石炭紀は行きたいとは思わない。羽根を拡げると70cmにもなるトンボ、長さ2mのムカデやヤスデの仲間、全長1mのサソリ、高さ3mのツクシ、まるで『風の谷のナウシカ』に出てくる「腐海」のような世界らしいからだ。
つづく(続かなかったりして)