てっきり高田馬場だと思っていた
他の人も書いていたが、歳をとると困るのが、「怖い話が苦手」というのがなかなか理解してもらえない事である。特に「UFOが好き」と言っているとなおさらである。どうやら「怖い話」と「UFO」は同じジャンル扱いされがちらしい。
まあ、どちらも本当に怖いのは、それを利用する人間なのだが(言われそうなツッコミは先に言うパターン)。
楳図かずおさんが亡くなられたとの事。
楳図さんと言えば怖いマンガの人である。
特に「14歳」とか、「ママがこわい」とか、怖い単語を使っていないのに怖いタイトルがいくつもあった。
これが「ばけ猫がこわい」だと、「そりゃ怖いだろ、化け猫だもの」になってしまう。
そういう訳で、自分にとっての楳図かずお作品は「まことちゃん」である。あの絵でギャグなのである。結構怖い話もあった気がする。
まことちゃんは他の作品の登場人物だった。そこで人気が出て、主役になった作品が作られたのである。というのは他にも語ってる人がいるので詳細は省略。
自分が特に印象に残っているのは、江戸時代を舞台にした、こと姫シリーズである。なぜまことちゃんがこと姫かというと、出産の際に長過ぎるチンチンをへその緒と間違われて切られたかららしい。
以前書いたが、コミック版でドラえもんが「主役はめこみ機」を使った際、ドラえもんが演じるのは「がんばれ元気」や「プロモデラー猿」なのに対し、のび太はまことちゃんになって「うしゃしゃ」とか言っていたものである。
多分1970年代中頃だが、テレビでマンガ特集があって、こまわり君なんかが出ていた時に、まことちゃんも取り上げられた。
青空球児だったか、当時の芸人さんが「まことちゃんの人気の秘密は」とか聞くのだが、楳図かずおさんは「普通の子供だからじゃないですかね」と答えていた。
その後、まことちゃんが映画になるという事で、主題歌の異様な曲も流れた。
毒蝮三太夫司会の間違い探し番組でも、まことちゃんが描かれた絵の間違いを探す問題か出た。まことちゃんが「うめ組」なのに「さくら組」になっているのを言い当てる回答者がいたのを覚えている。
確か「花の金曜ゴールデンスタジオ」だったと想うが、うつみ宮土理も「まことちゃんかわいらしい」とか言っていた。あの「きんたま事件」と照らし合わせると感慨深い。
楳図かずおさんが吉祥寺にお住まいだったとは、私には意外だった。てっきり「高田馬場はババァばっかりなのら」等とネタにしていた高田馬場かと思っていた。