静鉄の「味」は分かりにくいかも
机の上や会議室で考えてしまうと、面白さに気付かないものも存在すると思う。
例えば「ローカル線」というのは、本来、地域輸送を行う路線の意味であるのに関わらず、「人里を離れた路線の方がいい」、「過疎化が進んだ路線の方がいい」、「古い車輌が残っている方がいい」と考える人がかなりいる。
だから、以前の鉄道雑誌では、なかなか、静岡鉄道静岡清水線のような路線は記事になりにくかった。
1時間5本以上、全線複線、ほぼ新造車輌(1代前の1000形も「中古」ではない)、イメージされるいわゆる「ローカル線」とは全く異なる路線である。
下りの東海道線に乗って清水駅を出てしばらくすると、左側に並走するのが見える。
一般的には「ちびまる子ちゃんにたまに出てくる電車」というと、通りが良いかもしれない。
御門台駅から少し狐ヶ崎駅寄りに向かった辺り。「後追い」になるが晴れれば富士山を写しこめる。
ここは新清水駅を出て巴川を渡る所や、護国神社をバックに走る所と並び、よく撮影している人がいる場所である。
上の写真を撮影した場所から振り向くと、こんな写真が撮れる。曇っている場合はこちらを狙った方が良いかもしれない。
御門台駅の出口は上り下りの線路の間にある。この為、列車が近づいていると出られないが、遮断機越しにこんな写真も撮れる。
春日町駅近く、国道1号線と並走する。
(列車の向こう側)
自分では上手くいかなかったが、工夫次第で面白い写真が撮れそうである。
春日町駅を過ぎると裏通りに入る。
ここでカーブを描いて走ってくる列車が撮影できる。
上の写真の場所から振り向くとこんな感じ。
すぐ向こうに音羽町駅がある。
音羽町駅からさらにカーブを抜けると、こんな写真が撮れる場所に出る。
まだ1000形が走っていた頃である。
日吉町駅周辺はビルに囲まれた中を進んでいく感じになる。
大手私鉄の多くでは、地下化、高架化された例もあるが、ここではまだ立体化されていない。
新静岡駅を出てすぐのカーブの前後、撮影に悪くはないが、この辺り、自動車に気を付ける必要がある。