大山のぶ代さんというと、やっぱりドラえもんであった

 自分の世代だと、石田国松をめぐる、「どちらの主題歌が正しいか」の「ドンガラガッタ論争」(正しくは「ドンガンドンガラガッタ」も「ドンガドンガドンガラガッタ」も両方とも正しい。番組が違うのだ)が繰り広げられた世代でもないし、また、「ザンボット3」は苦手で(ガンダムが苦手な時点でお察しだが、ガンダムよりずっと苦手)、やっぱり大山のぶ代というと、ドラえもんの声なのである。

「ドラえもん」のテレビ放送の歴史はとりあえず置いておいて、私が小学生の頃、日曜日の朝に放送が始まった「ドラえもん」のドラえもんの声は大山のぶ代だったのだ。そう、「ニチアサ」だったのだ。「ピンク・レディー物語」の後だったか。日曜の朝は他に兼高かおる世界の旅とか観ていたものだ。
 特に途中で変わって(放送が夕方になってからか)主題歌になった「ぼくドラえもん」は、ドラえもん本人の歌唱であり、特に印象に残っている。
 オープニング映像がムード盛り上げ楽団から始まる所とか、てんとう虫コミックス7巻のオマージュっぽい、いろんな色のドラえもんが出る所(ミニドラ設定はまだない)とか好きだった。
「奇妙奇天烈 摩訶不思議 奇想天外 四捨五入 出前迅速 落書無用」っていう、ふざけた歌詞も好きだった。

 大山のぶ代による「ドラえもん」の楽曲というと、「ポケットの中に」も好きだな。四次元ポケットのイメージの説明と、子供を相手にする為のロボットという設定をうまく生かした歌詞だと思う。
 そして大山のぶ代の歌い方の大げささが、また良かった。

「ドラえもん音頭」も忘れられない。夏になると「音頭」が作られた時代だった。

 一方で、大山のぶ代はちょくちょくテレビで「顔出し」していた。ドラえもん特集はもちろんだが、小料理屋のママさんみたいな感じで出てきて、簡単な料理を紹介していた事もあった。

 相方の「のび太」だった小原乃梨子ももういない。私がアニメを観ていた時代は、着実に過去になっていく。寂しいが仕方ない。

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ものぐさ太郎α
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