アコモ改造車考

 国鉄の62系電車というのがあった。72系電車を地方路線に持っていくのに4扉では需要に合わないから3扉セミクロスの113・115系に合わせた車体を新造したものだった。(台枠と機器は流用)

 ここまではいいのだが、実はこれは後が続かなかった。旧型国電の地方路線向け改造車はずっと後のクモハ84(正確には改造の改造か)までナシになる。その間に地方路線向けの新形式105系も生まれている。119系や107系がその後に続いていると言える。

 あとは私の妄想。

 実際には62系電車、いやアコモ改造車というのは、西武451系電車あたりの国鉄版を考えていたのではないだろうか?
 安価に「あたらしいでんしゃ」が作れるならば地方路線のサービス向上にも繋がる。

 62系電車の失敗は折角1両、2両で走れる電車を基にしながら、(地方の需要を越える)最低4両編成になってしまったからではないだろうか? これは確かに間隔の開いた「汽車型ダイヤ」から頻繁運転の「電車型ダイヤ」への以降期で、旧来の考えで作ってしまったとも思える。
 であるから地方向け新車の105系にはその経験が生かされ、2両で走れるようになったのではないか? (105系でも迷いがあったのか中間のモハ、サハがある)

 西武451系同様の切妻というのもおかしくない。現にあんな顔の電車がJR西日本に登場している。

 もしアコモ改造車の考えがうまくいって、地方路線で走っていたらと妄想するが、やっぱり冷房が無くて最後は嫌われていたかもしれない。

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