日本における墜落/回収円盤話について
アメリカではよく語られる「墜落したエイリアンクラフトの回収現場を見た」、あるいは「基地内部に保管されているエイリアンクラフトを見た」という話が、なぜ日本ではほぼ語られないのかという話題をある人が語っていた。
実際日本にはこれに近いと言えば近い事件は存在する。例えば千葉県銚子市に謎の金属箔が落下、アメリカ軍によって持ち去られた「銚子事件」である。
否定派はこの物質についてチャフ、すなわちレーダーを撹乱する為に軍用機が散布する金属箔ではないかと言う。しかし、この件について調査した荒井欣一氏はレーダーの専門家との事であり、もしチャフであるなら分かりそうなものである。
その後、荒井氏がこっそり保管していた残りの金属箔を調査した所、表面に鉛がコーティングされていたという。チャフにこのような加工はされないようなのである。
また、神奈川県にあった民間の、グライダー用の飛行場に、国籍マークの無い黒い飛行機が着陸、報道はほぼシャットアウトされ、撮影した者がアメリカ軍により尋問を受けた「黒いジェット機事件」というものもあった。国籍マークが無いのは、アメリカにおける「黒いヘリコプター」に似ている。
このアメリカ軍によれば「気象観測を行っていた」という黒いジェット機の正体はさておき、アメリカでの「UFO墜落事件」関連の話を生んでいるのは、1つには極秘の航空機の不時着事件が稀にあるという事だと思う。試験飛行中のF-117も不時着している。
また、ここまでの話で分かるのは、日本でよく分からない航空機がらみの事件が起きた際、資料を持っていってしまうのは、自衛隊ではなく、アメリカ軍という事である。
もし旧日本軍が「空飛ぶ円盤」を開発していたとしても、終戦の際に、ごっそりアメリカ軍が持っていってしまうか、発覚する前に日本軍の手によって、羽田空港の近くの池に埋められたりするのではないだろうか。
せいぜいが、山形にある謎の洞窟に隠されるとか、それぐらいだろう。
つまり、自衛隊の格納庫にエイリアンクラフトが置かれている話は生まれにくいという事になる。
ただ、旧ツイッターで、「ひそねとまそたん」で有名な基地を見学した人が、薄暗い格納庫の中で、カバーを被り、ダクトの繋がれた「円盤」を見たという話があった。
もっともこの人が航空機に詳しく、正体はすぐに分かってしまったので、「墜落回収UFO事件」にはならなかったようだ。
画像は荒井欣一氏の「宇宙機」の表紙にも使われた写真。目撃した人に「これですね」と聞いた所、「これが薄暗い中にあったんですよ」との事だった。