アニメ思い出し語り 9 グランプリの鷹

 レースコメディの話を書いていて思い出したのが『アローエンブレム グランプリの鷹』という作品。スーパーカーブームに当たり、F-1でも6輪タイレルやブラバムのファンカーなど、ガキにも分かりやすいメカが登場していた時代だった。

 この作品、あのスーパーカーブームの、子供にウケた部分をよく考えていたなあという印象で、ライバルがランチャ・ストラトスで出場したり、レース仕様のランボルギーニ・カウンタックに主人公が乗ったりというのもあったが、やはり「カトリスーパーロマン」の存在は大きい。

 この時代にミッドシップエンジン、リトラクタブルライト、跳ね上げ式(カウンタックとは逆に後ろに跳ね上がる)のスポーツカーを日本のメーカーが作るというのは、夢のような話であった。排ガス規制とかの時代だったし。
 同じようにリアル寄りのレースアニメだった『激走!ルーベンカイザー』のアバロもスポーツカーではあるけど、こちらはスーパーロマンと比較すると、現実に存在しておかしくないクルマだった。

 スーパーロマンはロードレースやラリーに出場していた。市販されて他のチームが使用する話は無かったと思うけれど。

 また、F-1を描いた話でもニキ・ラウダをモデルとしたドライバーが出てきたり、6輪タイレルを越える8輪車が出てきたり、スポイラー可動という機構があったりと、ガキにウケそうな要素が取り入れられていた。

 もちろんカトリスーパーロマンもF-1の「トドロキスペシャル」もミニカーが販売された。

 最後にはF-0編という架空のカテゴリーレースが始まったが、これはおもちゃは出なかったな。

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