久々の台湾鐵牛車紀行 その4
最終日、1月2日。
この日は午後4時の飛行機で帰国する。午後からセルシオさんに台湾大学の3輪トラックの続きを案内してもらえる事になっている。それまで黄金博物館に置いてあるバスを見ようと思っていたが、山の上の観光地なので帰りのバスの混雑が心配だし、やはり鐵牛車が見たい。
以前も行ったが中壢に行ってみたいとセルシオさんに伝える。駅から歩ける範囲でもそこそこいるはずである。が、少し繰上げて会ってくれるという。桃園MRTで中壢に向かう。前に来た時とは1駅延長しており、老街渓まで乗る。所要時間は1時間半ぐらいだろうか。
これで3回目、MRTで行ける鐵牛車の街である。
MRTの駅から出ると、既にセルシオさんが到着していた。
前に来たことのある修理の店へ。エンジンは日産サニーとの事。
ここの街にいるのは、だいたい自動車用エンジン搭載の3輪で、4輪もごく少数いるようだ。
珍しい事だが、ステンレス製のものが多い。
ラジエーターからの液を受ける入れ物がある。
盗難防止装置?
自前のパレットを搭載しているものもいる。
屋根の上のライトが独特。
大体同じような形ばかりだが、少し小型のタイプがいた。
エアクリーナーがはみ出している。
バックミラーも独特。
市場の通りから外れてもいたりする。
珍しい塗装。フチだけ黄色。
ナンバー001がいた。
このハンドルはカムリのものらしい。
紫色ってのもあまりいない。
オープンタイプは1台だけ見かけた。
大通りに出て停まっているものもいる。
市場の屋根の下にも何台かいた。
駐車場に戻ると、ここにもいる。
市場近辺から離れた所に、ラジエーターをサイドに配置した個体がいた。
その後、台湾大学の寮の立ち並ぶ一角へ。ここで回収された放置自転車の再利用が行われているのだが、例の3輪トラックはその運搬に使われているという情報があったらしい。しかし、またしても発見できず。
ここでセルシオさんの友達のハヤテさんと会い、昼食。初めて食べる麺料理だが、結構うまい。
丁度日本の震災のニュースをテレビでやっている。そして、日本の政治家のニュースも。「自民党は強いですね」「安倍さんの人気は今もすごいですね」等とセルシオさん。ロッキードでもリクルートでも揺るぎもしない自民党である。少々の裏金事件では痛くも痒くも無かろう。常に政権交代の危機感を持っている台湾の政党とは違う。
安倍元首相の「人気」はどう伝えたらいいものか悩む。前に日本人全員に安倍元首相が人気な訳では無い事は言ったが。
台湾では「日本で人気な人」の人気は高い。ピコ太郎が流行った時も凄かった。
そして空港へ。2人にお礼を言って別れる。次はいつになる事か。
順調に行けば羽田空港に夜8時少し前に到着の予定である。既に書いた通り、とんでもない事になった訳だが。