逃げ切れたUFO、逃げ切れなかったUFO

 スケールアヴィエーション誌にてSpファイル友の会は『隔月刊スー』というコラムをやらせて頂いている。

 そこで今回のアメリカ上空の気球の件(仙台上空の件は過去にnoteで書いている)、次の次の回でネタにさせてもらおうと思っていた所、早々に中国が認めてしまった。中国側はなんだかフランシス・ゲーリー・パワーズのU-2の件みたいな感じの言い訳をしていたかと思っていた所、アメリカ側はこれをシュートダウンしてしまった。

 残骸は回収するのかな。とにかくこれではオカルトでなくなってしまうので泣く泣く引っ込めた次第、全くもう。もし書けたなら他のUFO事件とからめて書こうかなと自分は思っていた。

 え? 「どうせ『ロズウェル事件も気球でした』とか書くんだろう」って? いえいえ、いや、そりゃいくらなんでも知られ過ぎて飽きられてる。

 実はロズウェル事件以前、もっと言えば日本の風船爆弾以前にニューメキシコで起きたラミー事件という事件があるのである。
 な、なんと1880年(1980年では無いよ、19世紀終わり)3月26日に起こっている。無茶苦茶詳しい情報が以下のリンクにある。

https://www.thinkaboutitdocs.com/1880-lamy-new-mexico-encounter/ 

 簡単に言うと、魚のような形状の飛行船が低空に降りてきた。乗組員は茶会を催しているようだったが言葉は分からなかった。しかし、見事なカップと日本の茶箱に書かれているような文字が書かれた紙が落下してきた。
 たまたま来ていた中国人により、落下物の言葉は解読され、飛行船は中国から来たのだと理解できた。

 とまあこんな感じの話。

 訳が分からない? 俺も一緒だ心配するな。とにかく、これがアメリカの新聞に載ってた訳だ。多分中国からアメリカにたどり着いた軽航空機第1号に違いない(っておい)。潜在的な「東洋への脅威」はあったんだろうな、この頃から。

 ああ、つくづく残念だったなあ。



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ものぐさ太郎α
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