コミックシンガーは低く見られる?

 かなり前、20年以上前の話だったと思うのだが、知り合いが、コミケで売っているような、バンドを扱った同人誌に対して怒っていた。

 そこで、そのバンド以外に好きなミュージシャンをアンケートで答えさせていたのだが、あのねのねやザ・ドリフターズを挙げている人に対して批判していて、それに対して怒っていたのである。

 その時は自分は、「これはアイドルのファン的な捉え方をする人たちで、そういう人から見るとバンドってのは王子様だから」とか答えた記憶がある。

 今では、ザ・ドリフターズって言うと、「武道館で最初に演奏した日本人のバンド」とか「ラップミュージックを日本語で取り上げた初期」とか、「いかりや長介はベースの弾き方が独特」とか言われる。しかし、こういう捉え方って、「音楽のファン」の捉え方である。

 あのねのねは自分も好きで、「ネコニャンニャンニャン」の普通の曲だと思っていたら、最後に力技で笑わせる所とか、「みかんの心ぼし」のシュール過ぎる語りを、いきなりその司会する番組で聴いてぶっ飛んだものである。
 嘉門達夫(深夜放送で組んだりしたらしい)と一緒にやった事もあった。「OLのおっさんが」「ちょっと待て、OLは姉ちゃんや」のあたりかなり好きだ。

 しかし、コミックソング寄りの曲は不当に低く見られる。サザンオールスターズのファンに「女呼んでブギ」が好きという話をしたら、「サザンはそんな曲は歌いません〜〜!!」と言われた事もあった。

 ああ、なんか爆風スランプの曲の話でも、そんな事があったなあ。

 あらゆるミュージシャンに関してそうかもしれない。 「走れコウタロー」より「岬めぐり」だし、「帰って来たヨッパライ」より「悲しくてやりきれない」なのであろう。

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ものぐさ太郎α
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