アニメ思い出し語り 6 がんばれ元気
原作は丁度「まことちゃん」や「プロゴルファー猿」辺りが載っていた頃の「少年サンデー」連載、これ、何で知っているかと言うと「ドラえもん」のコミックの「主役はめこみ機」のエピソードで、顔がドラえもんになったパロディが描かれているのだ。探してみよう。(顔がドラえもんになったプロゴルファー猿とか、顔がのび太になったまことちゃんも登場する)
原作者は「あずみ」等で知られる、静岡県出身の漫画家小山ゆう。
同じ原作者の(原作のずっと後に)アニメ化された「おれは直角」もそうなのだが、長期間連載の大河的作品をアニメにする場合、やっぱりアニメの方も長く続かないと面白みが出てこないように思う。
この「がんばれ元気」も「おれは直角」も残念ながらアニメの方は短期で終了してしまった。メインの視聴者である低学年の小学生には受けなかったか、いい作品なんだけどな。
アニメの方はトレーニングで出てくる田舎の風景の背景描写の丁寧さは覚えている。アニメって背景と人物のセルを組み合わせなきゃならないから大変だと思うが、その辺上手かったように記憶している。
ただ、自分は子供時代を観た所で他の番組を観るようになってしまった。
オープニング主題歌は堀欣也の「風になれ!」。これもいい曲。
作中の音楽も含め、曲は自らの(タカトシの番組にも使われている)「青春時代」やCMソング「青雲のうた」、天地真理「ひとりじゃないの」、キャンディーズ「あなたに夢中」、桜田淳子「夏にご用心」「気まぐれビーナス」、ザ・リリーズ「好きよキャプテン」等の森田公一が手がけている。
森田公一の曲はアニメでは他に「小公女セーラ」エンディングの「ひまわり」や「ドン・チャック物語」主題歌「ドン・チャックといっしょに」等がある。
なんか短期で終わったの、もったいないな。
以後は余談かも知れないが、この「がんばれ元気」のアニメ放送時、「花の金曜ゴールデンスタジオ」という番組内の企画で、「アニメの吹替に挑戦」というものがあり、「まことちゃん」と「がんばれ元気」の映像に出演者がアフレコする体験をやっていた。
出演者の1人、西川のりお師匠は元気の声を吹替。しかし、「こら、何さらしとんねん」等、絶対に元気が言わないセリフを連発。まさに「怪演」という言葉が似合う演技だった。
よくよく考えてみると、この時期はタイミング的には映画「じゃりン子チエ」のおそらく制作中に当たる。「じゃりン子チエ」の「テツ」(これはハマりきった名演!)はこれがあってのオファーなのかも知れない。