「仮面の忍者赤影」の「大まんじ」について
「仮面の忍者赤影」は、一応時代設定は決まっているが、割と自由な忍者もので、テレビドラマ版は1967年4月5日から1968年3月27日まで放送された。
この作品の「まんじ党編」には「大まんじ」という飛行要塞が登場する。大砲まで装備したその姿は「空飛ぶ円盤」であり、さすがにやりすぎだろうとも思うのだが、実は海外ドラマ「インベーダー」の放送が1967年10月4日から1970年7月25日と、被っているのである。話題になっているものは取り入れる方針だろうか。
この「インベーダー」は侵略者の空飛ぶ円盤を目撃したが、理解されない男の話であり、「逃亡者」のSF版という感じだった。
同時期にはウルトラセブン(1967年10月1日から1968年9月8日まで)も放送されており、赤影に怪獣が登場するのも何となく分かる。
ただ、「大まんじ」の形状に空飛ぶ円盤としてのモデルがあるのかどうかは、よく分からない。確かに「うつろ舟」には似ているが。
時期的には少年雑誌(「少年マガジン」や「少年キング」等)に南山宏が空飛ぶ円盤の記事を書いており、おそらくその中には「日本にも来た円盤」として「うつろ舟」が出ているとは思うのだが。
追記 これに先行する「隠密剣士」には潜水艦が出てくるらしい。「竜の頭の潜水艦」というと、我々の一回り上の世代の一部が少年雑誌の特集記事で読んだという、瀬戸内海の野島流水軍の「竜宮船」を思い起こさせる。書物はあるのだが、実際に作られたかは不明である。
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