アニメ思い出し語り 35 勇者ライディーン
これもやはり「ヒロシのひとりキャンプのすすめ」を観ていて思い出した。
♪まぶしいそ〜ら〜を〜
♪かがやくう〜み〜を〜
この番組で久しぶりに聞いたオープニングテーマでは、大型の飛行機から小型機が分離して飛行していく。
大型機ブルーガーは全く架空の機体だが、小型機スピットファイターはテールシッターと呼ばれる方式の垂直離着陸機の一形態、コレオプテール(アメリカではコレオプター)として大真面目に考えられていたタイプ。
特撮でもアニメでも、「何かリアル」というメカが出てくると、実物が本当に考えられていた場合があったりする。ウルトラマンのハヤタ隊員の小型ビートルもそうだったな。
そして一方、「ムー大陸」など、放送当時話題になっていた(広義の)オカルト的な要素が取り入れられていた。
主役ロボであるライディーンはエジプトのツタンカーメンのマスクがモチーフらしいのは、ガキにも分かった。
そして何しろ「超合金も変形する」という所が斬新だった。ゲッターロボじゃムリだからな。
飛行攻撃形態の「ゴッドバード」は、さらに頭部が分離し、ドリルやカッターが現れて攻撃した事もあった。
これを再現したおもちゃもあったらしい。
無敵を誇るものが無敵であったためしはないが、ライディーンはオープニング歌詞通り「よみがえる」。
演出が長浜氏に変わった回でいきなり敵による攻撃で動けなくなり、穴だらけになって、マジンガーZだったら最終回だろうというピンチにも、よみがえって復活する。
こうなると下手にマジンガーZ的最終回にはできないという、難しい問題を作り手側に課した事になるな。
主人公のひびき洸は、ムー大陸人を母に持つ熱血サッカー少年。声はキン肉マンやオヨネコぶーにゃんの神谷明(言い方があるだろ)。
ライディーンの中に入る「フェードイン」は、新世紀エヴァンゲリオンに先駆けて映像用語を使ったのだ、と言っていた人がいた。
この時のオートバイの収納が最初は謎だったが、しっかり説明場面が追加された。
富野由悠季演出による前半でのライバル、プリンス・シャーキンは、機動戦士ガンダムでのシャア・アズナブルに先駆ける、「仮面を外すと美形キャラ」。声の市川治はコン・バトラーVの大将軍ガルーダや、ボルテスVのプリンス・ハイネルといった美形悪役を演じている。
当時のアニメ女子のお姉さん方(こういうのは女性先行なのである)を夢中にさせたんだとか。
エンディングテーマに出てくる協力会社、スタジオディーンはこの作品が初作品だったと思う。
えっ? アカガマキンニコ? 何だよそれは?
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