アニメ思い出し語り 29 おじゃまんが山田くん
「日曜日の夜に放送されていたアニメ」について調べていたら、これがあった事を思い出した。「おじゃまんが山田くん」である。
30分の間に3本の短編で構成され、各短編は、
♪お〜じゃまじゃまじゃま〜
という曲で始まる。これをフルコーラスに構成した曲が初期のエンディングに使われていた。
この辺り「欽ドン!良い子悪い子普通の子」の初期の「♪き〜んどん シャランランランラランラン」というオープニング曲がアレンジされて、各コーナーで使用されていたのと、似たものを感じる。
山田一家の父さん、末っ子のミノル、下宿している貧乏学生が主人公のエピソードが多かった気がする。「サザエさん」が海なら、山田一家は山と田んぼに関する名前で統一されていた。
毒をすっかり抜かれてしまった「サザエさん」とは違い、かなり風刺的な感じがしたものであった。すっかり忘れてしまっているが、食事ネタや貧乏ネタなど。
国鉄批判も度々あったし、定番の「松茸が食えない」話もあった。貧乏大学生3人組が「料理教室」と称して人を集め、持ってこさせた食材を適当に鍋にぶち込んだ「料理」を作って顰蹙を買う話もあった。
4コマならここで終わりだが、大家のおばさん(山田一家の母さん)に安くてまともな鍋料理(白菜と豚コマ、醤油だけで作る)を教えてもらい、人々の怒りを鎮めたものであった。
この「貧乏学生と大家」のパターンは「SF版」もあり、貧乏学生が白アリの味方をしてアパート建て替えを画策、白アリロボ「シロアリーダー」と「宇宙空母ヤマダ」、おじゃま犬型の「オジャマンダム」の戦いに発展し、メビウス砲(メロン、ビール、うなぎ、ステーキ)による接待で白アリ駆除側に回るものであった。
「突然SFになるパターン」はこれしか覚えていないのだが、もう1本作られているらしい。
だいたいは東京にある架空の町、東江戸川三丁目を舞台にしており、そこには「東江戸川電鉄(ひがでん)」が走っている。この鉄道は実在の鉄道の中では「城東電気軌道」(名前は上等、電車は下等と言われたという)のような路面電車風の鉄道である。しかしそれを上回る相当いい加減な鉄道であり、こんな鉄道に乗りたいものである。
あと「わっかないラーメン」で「わっかめん」を食べたいものである。
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