B級電関について知ったような事 その1
バンダイのBトレインショーティーという、鉄道の組み立ておもちゃがある。もう無くなったとか言う人もいたが、よくわからない。
組み立てると実在の鉄道車輛を前後方向に縮めたカタチのものが出来上がる。本格的な鉄道模型のNゲージの線路で走るように簡単に改造できて(トミーテック「鉄道コレクション」ともども悪魔の集金システムとも呼ばれる)、狭い面積で走らせる事ができる。
最近出てきたトミーテックの「ノスタルジック鉄道コレクション」も、懐かしめの車輛が選択されているとともに、狭い面積で走らせる事ができるのが特徴である。
100円ショップで売っているファブリックボードの上に、コマネズミのように列車が走るのである。
一方で、これはすごくいい事だし、かわいいんだけど、もう少し大きい方が良いという人もいる。
実際にはその「小さな車輛の大きめの模型」の方が歴史があるのは多くの方がご存知だろう。
Bトレインショーティー(以下Bトレ)で製品化された「EB10」は実在の国鉄のEB10ではなく、カツミ模型店で発売されたEH10のショーティーが元になっている。最初はOゲージで出たが、16番ゲージ(ここでHOと書くと百年戦争に足を突っ込む事になる)でも発売された。
カツミだけでなく、カワイモデル、つぼみ堂等からセミフリーや自由型の2軸の電気機関車が発売されていて、「B級電関」とまとめて呼ばれていたりした。
国鉄の電気機関車を縮めたもの、地方私鉄で入れ換えに使われているっぽいもの、外国の機関車がモデルになっているっぽいもの等多彩であった。
また、もう少し大きいD級も各種存在した。
こういう話は自分の実体験なはずはなく、「鉄道模型趣味」や「とれいん」といった雑誌に時折掲載されているのである。
ただ、カワイモデルの機関車だけは、大分後年になっても、交通博物館近くの本店に行けば売っていたし、鉄道模型雑誌に広告が出ていた。
これらは「入門用」とは言われるが、大先輩の話を伺うと、それでも買ってもらえる物ではなかったそうだ。