物語性の希薄なメカもいいじゃん
ホビセン(ホビーセンターカトー)でミニトレインズのボックスカーとゴンドラカーを買ってきた。
安いとは言えないが、オレにとっては「こういうのがいいんだよ」という感じである。
なんか鉄道会社やナンバーをでっち上げたい。
模型に関して言うなら、自分はガチガチの「◯◯鉄道◯◯型」みたいなのはどうもあまり好きではない。
実物の趣味と模型の趣味はちょっと違うんじゃないかと思う。
模型に関しては、みうらじゅんがエロスクラップに関して語った「オレの女」に近いかも知れないが、「オレの鉄道の車輌」が良いのである。
きれいに塗装され、レタリングされた電車は、そうであるが故に「オレの鉄道の車輌」にはなりにくい。銚子電鉄とか上田丸子電鉄とか高松琴平電気鉄道なのである。塗装変更しなきゃならない。
南筑ブタや足尾のフォードの同型が他で使われたとかいうお話は作れる。ムチャクチャ個性はあってもそれなりの「幅」がある車輌だと思う。
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初音ミクにはガチガチな物語性のある背景は存在しないらしい。こういう所は結構興味深い。
ホンモノの、ヒストリーを背負った零戦とレプリカの零戦だったら、自分はレプリカの方に惹かれる。このレプリカでどんな物語を作ろう。多分そちらの方が自分にとっては面白く思う。
ガンダムを(「ガンプラを」ではなく)自分の物語に出そうとすると、かなり工夫が必要である。あの1980年代のぬるま湯の時代ではないのだ。すっとぼけて「あのロボットは何だ?」みたいな事はやりにくい。一次創作ではなく二次創作、(どちらが良いではなく)ジャンルが変わってしまう。
鉄道車輌は、昔の国鉄の車輌には割合どんな場所に持ってきても似合う車輌がいたりしたが、だんだんそれも難しくなってきている。見た目で「地域」が決まってしまう。
南部縦貫鉄道のレールバスが、駅弁を売ってるような割合大きな途中駅に停まったり、海の近くを走ったりするCMがあったが、これは大胆な発想の部類である。
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同じくホビセンにブルートレインのクーラーのジャンクが沢山あったので、いくつか買ってきた。
フライングプラットフォーム的な機体にならないかと、チョコベビー容器に当ててみる。ピッタリだ。
こうなると操縦席はどうしよう、着陸脚はどうしよう、となってくる。なんだかすごく楽しい。
軍用か、民間型か、地球の物理法則が適合する世界か、自分で決められるのである。
物語性は自分で付加させれば良いのである。