となりのトナラー
旧ツイッターで「トナラー」と呼ばれる人が話題になっていた。列車の中が空いているのに、わざわざ隣に来る人である。
うっかりバロー兵衛さんがこれについて、
〈トナラーって空きが見えてないんです。で、人とか車とか「目印」が見えるとその横を「空き」と初めて認識するんですよ。飯食い行って決めらんないのに誰かが決めると「俺もそれで」ってのと同じやつ。〉
と言っていた。
これは自分も心当たりがある。ガラ空きの列車の車内でおばさん3人がやってきて、「ここ、ここ、」とか言って自分の隣に座ったのである。逃げたけど。
こういう例は他にもある。自分では特に行きたい所もないのに、隣が「USJ」とか「ハワイ」とか「ドバイ」とか言うと、それに追随するのがトナラーなのだ。隣が発言するまでは何も無いのである。
自分は鉄道写真を撮るのが好きだが、その世界にも「誰かと同じ場所で撮りたい」という傾向の人がいる。結果、同じ場所に何人も撮り鉄がいる様子が可視化される。撮り鉄はなぜ同じ場所にいるのか、1人いるだけでは可視化されないだけなのである。
ゆるキャラなんかでもそうで、「評判になったゆるキャラと同じようなもの」という傾向がある。それじゃ目立たないだろう。そもそもゆるキャラという戦略が飽和状態だ。
おそらく、ニホンウナギが絶滅危惧になった事や、ガンプラばかりがなぜ売れるのかも、トナラー問題の一部であろう。
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