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テーマづくり:夜だけの世界
次にものがたりテーマとして作ろうとしているのは次のようなネタになる。
光と闇の間。
その間にちょっとしたことで迷い込んでしまった少女の物語。
「魔が差す」
始めはちょっとした好奇心だった。
だけど、それがあのような結末につながってしまうとは……。
日常世界はいつの間にか「非日常世界」につながっていた。
「私はいつの間にか、元の世界に戻れなくなっていた」
光と闇の狭間。
そこで日常世界とは別の非日常世界につながっていたとしたら。
例えば、いつもいかない場所に行く。
そこでの不思議な出来事。
だけどそこでは何も起こらない。
主人公は家に戻る。
数日後、「何かがおかしい」と思い始める。
物語の導入としては面白い。
問題は次の展開をどのようにするのか、ということとその結末(結果)をどのようにしていくのかということ。
「非日常世界」とは何なのか。
パラレルワールド、だとしたら特に新しみはない。
「非日常世界」について何か新しい要素を付け加えることによって、新しいアイデアを作り出せないか。
例えば次のようなアイデアはどうだろうか。
永遠の夜
一度入ると「昼」がない不思議な世界。常に薄暗い夕暮れか、漆黒の夜が続いており、時間の概念が曖昧。ここでは夜にしか見えない花が咲き、夜行性の生き物が活動している。出口を探す人々がさまよい続けるが、抜け出すのが極めて困難。
「非日常世界」を「夜だけの世界」としたらどうか。
「夜だけの世界」とはどのような世界なのか。
夜が明けない。
朝がやってこない。
夜に目が覚める。
時計を見ると深夜3時。
だけど針は止まっている。
ただ、時間が止まっているわけではない。時間という概念が存在しない世界。
主人公以外の人たちは、ひたすら眠り続ける。
設定としては面白い。
「夜だけの世界」の正体とは何なのか。
呪い。超常現象。
どうしたらその「夜だけの世界」から元の世界に戻れるのか。
そこに「謎」を設定すれば「ホラー+ミステリー+トラウマ」というジャンルにおいて一つの物語テーマを作ることもできる気がする。