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走馬灯(第14話)
エピローグ
ねえ、お母さん。
私はどんな子供だった?
私はあなたの望んだような子供でいられたのかな。私なりに精一杯そのような役を演じてきたつもりだったけど、あなたの目には全て見透かされていたのかもしれないね。でもね、私なりに本当に精一杯やってきたつもりなんだよ。
ねえ、お母さん。
私を生んで、良かった?
気づけば私は、私を産んだときの母の年と同じ年齢になっていたんだね。
私はお母さんが望んだような子供でいられたのかな?
分からないよ。
でもね、私なりにこの世界を精一杯生きてきたんだよ。
お母さん、ごめんね。
そして、ありがとう。
(了)