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嫌な質問を乗り切るコツ。フラッギングとブリッジングで取材をコントロール。

広報担当者や取材対象者にとって、想定外の質問や聞いてほしくない質問が来た時にどう対応していますか?

ノーコメント、回答は差し控えさせていただきます、など、定型の回答で乗り切れる場合もあれば、そう簡単に乗り切れない場合も時にはあります。
そんな時、どんな方法をしていますか?
特に、出資関連やM&A、人事関連だけではなく、時には事件事故の対応や不祥事など、広報担当者や取材対象者は、本来の取材とは異なる質問を投げかけられることがしばしばあります。

そんな時、うまく立ち回れるコツを知っていれば、乗り切ることができます。まず、手法やテクニックに頼る前に、取材のコントロールについて。

取材はどちらがコントロールしたほうが良い?

結論から言うと、取材は間違いなく、質問から入るのではなく、取材対象者の説明から入るのが基本です。
理由は明確です。取材のイニシアチブを取材対象者がとることによって、取材をコントロールできる可能性が広がるからです。

当然、報道機関や記者は取材対象者に対して事前の質問を用意してきています。ただ単に記者が質問したいことに回答していくと、報道機関や記者のストーリーに合わせた質問が中心になり、取材を終わってみると、同じことを回答したとしても記事内容が意図しない内容になる可能性があります。

その一方で、取材対象者からの説明から入り、概要や背景を説明した後に、質問を報道機関や記者から受けるスタイルの方が、前提条件を縛れるため、取材のコントロールがしやすくなります。

ブリッジングとは?

よく広報のトレーニングで話題に上る取材や話し方のスキルとして「ブリッジング」があります。
このブリッジングは、プレゼンや説明会、通常の取材時などにも活用できる手法で、特に自分たちの主張や言いたいことなどを相手に伝える手法として、広報では取り入れられています。

簡単に説明すると、自分の言いたいことが「XXXXXXX」だとして、
通常は、
私たちの考えは「XXXXXXXX」というところを、
私たちの考えは「XXXXXXXX」です。理由は、「YYYYYYY」、この背景は「ZZZZZZZ」よって、「XXXXXXXX」が重要であると考えます。

といったように、自らの考えや言いたいことを先に述べ、それを補足する事象を簡潔に捕捉し、最後にまた主張を述べる手法です。
この場合、単に、「XXXXXXX」と考えを述べるより、相手に対しその理由と、背景を明確に伝えることができると同時に、繰り返し主張することで、刷り込みし、考えや首長を認識させ、印象として残る効果があります。
これをブリッジングといいます。
この手法を行うことで、自らの主張を認識させると同時に、切り取りによるご認識を合わせて防ぐことが可能になります。

フラッギングとは?

字のとおり、説明や話す際に、フラッグ(旗をたてる)ことです。
具体的な事例でいうと、説明をする際に、人は冗長になりがちです。自分の説明や、思い入れがある話題などでは饒舌になりがちですが、その一方相手には、真意が伝わらない可能性があります。
そこで、前置きとして、重要なことは3つありますと、説明し、1 XXX、2 YYY、3 ZZZと簡潔に分かりやすく説明する方法です。これは、前置きとして、重要なことは3つあるというのが、ポイントで、聞き手は、その3つに集中することになります。よって、相手にも重要なポイントや内容が認識しやすくなると同時に、切り取りをしずらくなる環境を作り上げることが可能となります。

取材時のコントロールに活用する

ブリッジング、フラッギングは、取材時のコントロールにおいて特に効果を発揮します。
上記で説明した通り、取材時に説明から入り、ブリッジングとフラッギングを利用することで、相手に対し、簡潔に言いたい内容を伝えることが可能となります。
また、ブリッジングにより、相手からの予期しない質問や嫌な質問に対しても、繰り返し説明する効果により、相手の意図しているストーリーではない、取材にコントロールすることが可能になります。

このような手法を覚えておくと、いざ取材対応やぶら下がり取材など、急な対応にも安心して、対応することができるので、覚えておいて損はないでしょう。



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