* * * 改めて、数打あたるは拘束されていた。今度は比喩ではない。 精神が魅了された。身体が力で抑え込まれた。という「だけ」ではなかった。あたるの周りに、いつの間にか「何か」が生じていた。 皮膚に食い込む細いものの感触。頸の後ろから横を通り血流を堰き止めている感触。両手が知らず頭上に繋ぎ止められている感触。よほど信頼している相手でもなければ手を伸ばすことを許さない大事な場所に触れ、あまつさえ刺激する結び目の感触。 あたるの目には映ってはいないが、
Vtuber × Vtuberの妄想SSです。前後編で30k字弱くらい。お暇でしたらどうぞ。 セバスのやらかしの中でも、今回のものは最大級といえる。 甘神すうはヴァンパイアである。一応オフィシャルには秘密ということにはなっているが、本人が「内緒だよ♡」と宣って配信に乗せている以上、公然の……というか、そもそも秘密ってなんだ、という状態である。そんな彼女であるから、当然食料として血液を必要とする。常であれば血液パックを携帯していつでもそれを摂取できるような準備を整えて
ハムスター村の村長は忙しい。 村の平和を守るための仕事は、日々山積みである。 雌雄のバランスが著しく偏っているハムスター村では住人たちの世話も考えねばならない。 若い雄ハムスター🐹達は見た目に似合わず凶暴で、適度に開放する場を与えてやらないとすぐに暴れ出す。 あまつさえ、共食い(隠喩)まで始める始末である。 余りある攻撃性の向けどころがないのだろうと思えた。 そんなバカ共の面倒を見ることには億劫さを感じないではないが、この村を作ったのが村長自身である以上、維持する努