
Photo by
hina_hiyoko
資格、いりますか?
細くなきゃいけない。
肌が白くなきゃいけない。
会いたいとかワガママ言っちゃいけない。
彼女になりたいなどと夢見ちゃいけない。
他の女の子の存在は黙認しなきゃいけない。
とにかくしつこくしちゃいけない。
でも、一番に貴方を好きじゃないといけない。
君が選ぶのは、そういうライセンス取得している女の子。
私は君が、
たとえお腹が出ていても、
連絡を返してくれなくても、
一向に会ってくれなくても、
やっと会えても、スマホばかり見て目も合わなくて
ほとんど話すらしてくれなくても、
こんなにこんなに、好きなのに。
でも、わかってるんだ。
そんな資格なんて本当は必要ないんだよね。
都合のいい女である私を抑制する校則みたいなものであって、
可愛ければ一発合格、特待生扱いだものね。
君は、私より細くなくて、独占欲や嫉妬心が強い、いわゆる面倒くさい代表的なメンヘラ彼女を優先する。
私は一体、なんの為の資格を必死に取ろうとしているんだろう。
そんなもの、全く意味のないものだってわかっているのに。
いつか、
私に触れるには資格がないと無理だって、
貴方に言い放てる自分になれる資格を取ろう。