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最所さんのハルキ論に共感したこと
めちゃくちゃ共感した。
最所あさみさんの村上春樹論。
とは言っても、私は最所さんとは逆の立場にいたクチで。
村上作品は特に好んでいて、何度も何度も読んできた。そして文豪の作品はほとんど読まない。純文学寄りの中でも江國香織や小川洋子など現代作家の、より読みやすい作品を好んでいる。
ただ、村上春樹作品が純文学として高く評価されるのは、正直よく分からないと思っていた。ノーベル文学賞を受賞するかどうかが話題になるのも不思議(ちなみに本人も迷惑がっていそうなイメージあります・笑)。
村上作品ファンでありながら、世界的に評価される背景などの深い理解ができないことに後ろめたさを感じていたのは、最所さんの状況と似通っている気がする。
最所さんの記事を読んで、私は村上作品を、基本的に娯楽としてたのしんでいて、まさに大衆性に惹かれていたのだと思った。
音楽のように身体でたのしむ、というのも納得する。もう一文一文に村上春樹の文体が満ちていて、それを味わうのが理屈ではなくたのしい。"あるメロディを好きだと感じること"に、あまり理屈はないのと似ている気がする。
もちろん、ただの娯楽作品と言ってしまうのは語弊があって、世界観のオリジナリティなど「すごい」作品があるとは思っている。新しい文学のあり方をつくった人でもあるのだろう。(文学的知見がなくて、この程度のことしか言えないのがちょっと情けない。)
もっと理解ができたらたのしみも増すのだと思うので、最所さんがご紹介していた村上春樹のエッセイを読みたくなりました。
(と、ばーっと書いてみたけれど、最所さんの文体に似てしまっている??単にだ・である調だからそう感じるのかな。とにかく影響を受けやすい私です。)
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