忘れられないこの殺意
いつ何時も、私に加害した犯人を殺したい。
元職場の上司も殺したい。
生きたまま硫酸風呂に入れて殺したい。
鈍器で殴り殺したい。
刺し殺して死体を焼いて、増水した川とかに流したい。
万が一にでも駅のホームで姿を見付けたら、絶対に突き落として殺す。
あのとき殺しておけばよかった。警察が役に立たないなら、自分でその場で殺してしまえばよかった。
殺人が罪に問われなくなったら、一切の躊躇なくあいつを殺す自信がある。
だって私はもう殺されたから。
何度もなんども加害者を殺すシュミレーションをする。
被害に遭った後、私は防犯ブザーと催涙スプレーと、銃刀法違反にならないサイズの小型ナイフを買った。
小型ナイフでどうにか加害者を殺せないか考える。ボールペンで刺し殺したりできないかな。
どう殺すかをずっと考えていないと、いつかふっと思い立って殺しに行きそうだと感じる。
意識していない時のほうが、感情のままに加害者を殺したくなる。
殺す方法や、殺した後の処理や、殺した後に起こるであろう問題を、毎日必死に考え続ける。
加害者を殺して私の人生がこれ以上台無しにならないために、ひたすら殺す方法を考える。
お前の名前も住所もメールアドレスもSNSのアカウントもブログのタイトルも元交際相手も全部知ってるから。
それでも殺さないのは私のため。